本日、「macOS High Sierra」の新機能APFS(Apple File System)が、リリース時点ではFusion Driveをサポートしないことが判明しました。
APFSはSSDを対象とした新しい64ビットファイルシステムで、従来のファイルシステムである「HFS+」と異なり、マルチスレッド対応、ナノ秒単位での管理、強力な暗号化もサポートしています。
SSDを搭載したMacは「macOS High Sierra」にアップグレードした際にAPFSへ自動的に置き換えられる仕様になっていますが、同システムはHDDをサポートしないため、SSD+HDDの「Fusion Drive」では動作しないとのこと。Fusion Driveを搭載しているMacでは、macOS High Sierraにアップグレードしても、これまで通りの「HFS+」での動作となるようです。
なお、macOS High Sierra Beta版をFusion Drive搭載Macで利用していたユーザーは、ファイルシステムがAPFSに置換されている場合もあるようで、AppleがHFS+に戻す手順を公開しています。Beta版から正式版に戻すという方は、必ずこの手順を踏むようにして下さい。
Beta版では「Fusion Drive」を搭載したMacでも有効にされていたとのことなので、将来的に「Fusion Drive」を搭載したMacでも使用できるようになるのかもしれません。
※Fusion Driveは主にiMac、Mac miniに搭載されています。
Via: MacRumors