現在、中国浙江省・烏鎮(うちん)で開催されている第4回中国インターネットセキュリティ大会で、AppleのTim Cook CEO基調講演を行いました。
同氏は基調講演の中で「オープンで共有された利益のために、デジタル経済を発展させるこの会議のテーマは、Appleが共有しているビジョンです」と述べ、本会議がAppleのビジョンと一致していることをアピールした上で、「私たちは、サイバースペースで共通の未来に加わるコミュニティを構築するために、中国の多くのパートナーと協力して誇りを持っています」と述べ、中国市場やサプライヤーの必要性を訴えました。
また、Appleが中国国内で生み出している雇用についても触れ、同社が500万人以上の雇用を創出し、そのうちの180万人が地元のアプリ開発者であると述べました。(当局によるアプリの削除要請を遠回しに批判したもの)
最後に同氏は、AI(人工知能)についても語り、AIの普及には人間にその価値を浸透させなければならないと述べました。
なお、本会議にはGoogleやFacebookなども参加しているとみられ、ICTに関わる様々な議題が話し合われる予定です。
とはいえ、この会議は中国当局が主催のため、「検閲、管理されたインターネットを宣伝する方法/場所」として捉えるのが一般的で、アメリカ系の企業が参加するのも、現地で円滑にビジネスを展開する目的で、建前上の会議であることは明らかです。
Via: 9to5Mac
最終更新日:2018年1月23日