Appleは中国の現地法に基づき、一部の顧客のiCloudデータを中国本土にある子会社が管理するデータセンター内のサーバに移動させると発表していますが、その回避方法が明らかになりました。

2月より中国のデータセンターへ移行されるデータの項目は以下の通りとなっています。

  • iCloudバックアップ
  • iCloudフォトライブラリ
  • iCloud写真共有
  • iCloudドライブ
  • iPhoneを探す/Macを探す
  • 友達を探す
  • Apple Pay
  • iCloud Mail
  • 連絡先、カレンダー、リマインダー、ブックマーク、Safariデータ
  • 共有ページ、数値、およびKeynoteドキュメント
  • 共有ノート
  • GameCenter
  • iCloudキーチェーン
  • Apple WatchでのHandoff、Universal Clipboard、Auto Unlockなどの連携機能
  • HomeKitデバイス
  • iCloudを使用してインストールしたサードパーティ製アプリのアプリデータ

基本的にiCloudやそのサービスを使用して運用されるデータやアプリの全てが中国本土のサーバーに移動される予定となっており、これを回避することはできないとされていました。

しかし、Appleが公表した該当者の条件は「国または地域設定を中国にしているユーザーのApple IDに関連するiCloudサービスデータこの移行の対象となります」としており、場合によってはデータの移動を回避することができます。

これを逆手にとってしまえば、『設定』>「[ユーザ名]」>「iTunes と App Store」>「国または地域名」をタップし、中国以外の決済/居住地情報を入力すれば、設定が変更されiCloudデータの移行対象からは除外されるようになります。しかし、そもそもApple IDを中国本土で作成してしまっている場合は、在住地情報を更新しても移動の対象になる可能性もあります。

なお、ここまで読んでいただければわかると思いますが、日本人などの外国人はこのデータ移動の対象にはならず、引き続きAppleのアメリカ本国にあるデータセンターにiCloudデータが保管されます。

 

iCloud in China: Frequently asked questions(中国のiCloudについてよくある質問)

最終更新日:2021年5月29日