ここ数週間、話題となっているCPUの深刻な脆弱性「Spectre」。
IntelやARMなどメーカーを問わず、あるとされているこの脆弱性の修正にAMDも乗り出したようです。

同社は、Ryzenマイクロプロセッサ、EPYCサーバープロセッサ向けの「Meltdown」に対するファームウェアアップデートを今週から、その他のラインのプロセッサは、今後数週間以内にリリースする予定だということです。

先に対応を発表していたIntelと同じく、AMDのファームウェアアップデートはPCメーカーへ提供され、ユーザーへの配布は製造メーカーに任せられる方針だということです。同社はこのファームウェアアップデートを行なったことによるパフォーマンスへの影響や、EPYCプロセッサを使用しているサーバに大きな影響を与えるかについては明らかにしていません。

この一件を初期の頃から見てきた方ならお気づきかもしれませんが、Googleが「Meltdown」と「Spectre」の報告をあげた段階でAMDは「自社のチップが晒されるリスクはほぼゼロ」と表明し、影響を受けると表明したIntelにユーザーの怒りの矛先が向けられていました。

しかし、その後の同社への取材などで「リスクがないということは、影響がないというわけではない」と最高技術責任者が言い出すなど、同社製のCPUも影響を受ける可能性をチラつかせていました。AMDとしては同時に報告された「Meltdown」はAMD CPUでも影響を受けるため、この脆弱性を修正するついでに「Spectre」の修正をこっそりと行うつもりなのかもしれません。

結局、Intel、AMD共に影響を受けることが確実となった今回の脆弱性。
既に両社は製造メーカーに脆弱性を修正したファームウェアを送信しているということなので、あとは各メーカーがアップデートを提供することを祈るしかありません。

 

Via: The Verge

最終更新日:2018年1月18日

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