米メディア 9to5Mac によると、Mac のストレージ容量が少ない状態で macOS Big Sur へアップデートするとデータが消失する不具合が報告されているということです。
この不具合は、macOS Big Sur へのアップデート時にインストーラーが Mac の内部ストレージに十分な空き容量があるかどうかをチェックしていないことが原因で発生する不具合です。Apple によると、アップデートには最低でも35.5GBの空き容量が必要とのことですが、現状では空き容量がこれを下回っていてもインストール作業が開始されてしまうということです。
この影響により、アップデート作業中にストレージ容量が満杯になり「ソフトウェアアップデートの準備中にエラーが発生しました」とのメッセージを発し、これ以降 Mac が起動しなくなるということです。
この問題は、全ての macOS Big Sur のバージョンで確認されている他、デベロッパー向けにリリースされているベータ版でも確認されているということです。本問題に遭遇した場合、Macのディスクを全て削除し macOS を再インストールする必要があることから、バックアップを取得していない場合は全てのデータを失うことになります。
なお、現時点で有効な対処方法はなく、アップデートを行う場合は十分なストレージ容量と最新のバックアップを確保した上で行うようにしてください。また、必要でない場合はアップデートを見合わせることをお勧めします。
Via: 9to5Mac