本日、アメリカの大手半導体メーカー Intel が同社の創業者の1人であるゴードン・ムーア(Gordon Moore)氏が死去したことを明らかにしました。享年94。
同氏が保有するゴードン&ベティ・ムーア財団によると、ムーア氏は、2023年3月24日(金)、ハワイの自宅で家族に囲まれながら静かに息を引き取ったということです。
ムーア氏は長年の同僚であったロバート・ノイス氏と、1968年7月にインテル社を設立しました。1975年に社長に就任するまで、副社長を務め、1979年に取締役会会長兼最高経営責任者に就任。1987年に最高経営責任者を退任して会長職就任。1997年に名誉会長に就任し、2006年に退任。
同氏は1965年に、集積回路上のトランジスタ数が毎年2倍になると予測した、「ムーアの法則」を提唱した人物でもあります。
今回の訃報にあたり、Intel CEOのパット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)氏が以下の声明を発表しています。
『ゴードン・ムーアは、その洞察力とビジョンによってテクノロジー業界を定義しました。彼は、トランジスタのパワーを明らかにすることに貢献し、数十年にわたり技術者や起業家にインスピレーションを与えました。私たちインテルは、ムーアの法則に感銘を受け続け、周期表がなくなるまでムーアの法則を追い求めるつもりです。ゴードンのビジョンは、私たちがテクノロジーの力を使って地球上のすべての人々の生活を向上させるために、私たちの真北として生き続けているのです。私のキャリアと人生の多くは、インテルの舵取りをしたゴードンのリーダーシップによってもたらされた可能性の中で形作られたものであり、彼の遺産を継承する光栄と責任に身が引き締まる思いです』