みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

今回は、Belkin BOOST↑CHARGE USB-C PD 3.0 PPSウォールチャージャー25W をレビューします。「ん?なんだそれ?」と思った方もいらっしゃると思いますが、本製品は同社から特にリリースもなく、各種 ECサイトや量販店で販売が開始されている製品です。

雰囲気的には、以前販売されていた20Wモデルを強化した製品で、より現在の使用環境に則した製品にアップグレードされています。

・開封

パッケージ

内容物は本体と取扱説明書類

本体

プラグは折り畳み不可

USB-C 端子

・随分とデカい

本製品は、現在流通している製品には似つかわしくないほど、筐体サイズが大きくなっています。

Apple 20Wと比較

同社の30W製品と比較

特に、Apple の20W充電器と比較するとその差は顕著で、Apple の充電器も20Wとしてはかなり大きいにも関わらず、それよりも遥かに大きいサイズとなっています。

また、BOOST↑CHARGE USB-C PD 3.0 PPS Wall Charger 30W と比較しても、高さはほとんど同じとなっており、厚みに関しても1cm程度薄いものの、30Wとあまり変わらない印象です。

・本体の仕様をチェック

ここでは、充電器の仕様がどのようになっているかを確認します。

Power Data Object(PDO)、USB-PD 以外の急速充電への対応の有無、過電流に対する保護機能の3点を確認し、安全上の問題がないか、景品表示法上の問題がないかを確認します。

PDO および 対応する急速充電規格を確認したところ、PDO は製品の表記などと一致しており、対応する急速充電規格にも大きな問題は見られませんでした。

次に過電流の保護機能が正常に動作するかを確認しました。

過電流に対する保護機能は、異常発熱・出火などを防ぐ目的の保安機能として充電器には必要不可欠なものです。

確認の結果、公称値+0.5A程度で過電流に対する保護機能が動作していることを確認できました。この値は、過電流保護機能の標準的な動作ポイントであり、同機能が正常に動作する状態であるといえます。

最後に各種デバイスでの充電状況を確認しました。

確認に使用したのは、iPad 9、iPhone 14 Pro、iPhone SE(第2世代)で、高速充電が正常に充電が作動していることを確認できました。また、HomePod mini を動作させることもできます。

・使用感

近年の USB-C 充電器の小型化は凄まじく、特に20〜30W程度の製品では目を見張るものがあります。

威圧感はかなりのもの

しかしながら、本製品はそのような充電器が増える中で、あまりにも大型な充電器で、実用的とはとてもいえない仕上がりです。

また、本製品はプラグを折りたたむ機構は搭載しておらず、持ち運び時などに他の物を傷つけたり、プラグが変形してしまう可能性もあるため、据え置きで使用する方が良いでしょう。

・総評

なんでしょうね。これは。

本製品の感想として一番はじめに思ったことです。USB-C 充電器の基本的な性能や安全性に問題はなく、十分に推奨できる品質に仕上がっているとは思います。

しかしながら、昨今の USB-C 充電器にしては筐体サイズが大きく、プラグも折りたたむことができません。そのため、ユーザーエクスペリエンスという観点からいうと、完成度はかなり悪い方で、もう少し金額を足して、同社の45W製品などを購入された方が良いと思います。

最終更新日:2023年9月23日

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