本日、米TimeがAppleの「iPhone X」をその年の最も優れた発明に贈る「The 25 Best Innovations of 2017」(2017年の25の発明)の1つに選出しました。
受賞者に対し行われるインタビューに応じたのは、Appleのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長Dan Riccio(ダン・リッキオ)氏、インダストリアルデザイン担当上級副社長であるJonathan Paul Ive(ジョナサン・アイブ)氏です。
取材に対し、Riccio氏は「この形が今後10年間のスマートフォンの基本形となる」と述べ、Ive氏は「ホームボタンを取り除くにあたり、非常に複雑な問題を解決する必要があった」と述べ、iPhone Xがスマートフォン、iPhoneを再定義した製品であることを強調しました。
また、Ive氏はiPhone 7から取り除かれたイヤフォンジャック、Xから消えたホームボタンについて「便利だからといって同じ機能を保持する道は、コストに関わらず失敗につながる道だと私は考えている。そして、短期的に見れば、それはリスキーではないと感じられる道であり、より安心感が持てる道だ」と述べ、既存の考えを改めることが将来に繋がるとの認識を示しました。
続けて同氏は、「より良い方法があると信じているとき、必ずしもその方法が全員にとって最も快適な方法ではない」と述べ、反対意見が出ることは承知の上で、AirPodsや新しい操作方法など、それ以上の代替手段を準備していることをアピールしました。
また、iPhone XがMacBook Airより高い価格設定となっていることに対し、Riccio氏は「私たちの目標は、低コストの製品を作ることではなく、可能な限り最高の製品を提供することです。」と述べ、これまで通り高級路線を継続することを示し、Ive氏は「2007年にiPhoneが出た時の500ドルという価格はスマートフォンとして高価だった。しかし、Appleはそれ以上の可能性を提示した」と述べ、価格設定に問題はないというAppleの考えを述べました。
なお、The 25 Best Innovations of 2017にはiPhone Xの他、Tesla Model 3やOculus Go、DJI Spark、Nintendo Switchなどが選出されています。
Via: Time