ここ数日、様々なメディアでiPhoneの性能抑制問題を目にされた方も多いと思いますが、本日、Appleがこれに対するコメントを発表しました。

この問題は、iPhoneのバッテリーが劣化し、出荷時のバッテリー性能を下回ってくると意図的に性能を落とし、強制シャットダウンからiPhoneとデータを守るためにAppleがiOSで制御していたにも関わらず、その情報を公開していなかったとしてアメリカやイスラエルでは訴訟、韓国政府から状況説明を求められるまでの問題となっていました。

Appleが公開したコメントでは、この対応はiPhoneとデータを守るものであり、買い替えを促すために古いiPhoneの性能を落としているとの噂を明確に否定し、ユーザーのために行なっていた制御であると強調しています。

ただ、情報開示を行なっていなかった非は認め、この部分に関しては謝罪し、今後はバッテリーの状態をより正確に表示できるようにし、そのバッテリーがどれだけ性能に影響を与えているかを確認できるようにするとしています。

さらに、同社はバッテリー交換が必要なiPhone 6以降の機種に関して、2018年1月末〜12月末までの間、バッテリー交換にかかる費用をディスカウントすることも同時に発表しています。通常、保証対象外のiPhoneのバッテリー交換は79ドル(国内では¥8,800)かかりますが、期間中は29ドル(約¥3,300)に引き下げるとしています。

世界的に大問題となった今回の騒動。
Appleの情報開示に関する不誠実さに不信感を抱いたユーザーも多く、今回の対応は信頼回復のためのストラテジーなのかも知れません。

 

Apple

最終更新日:2018年1月22日