みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

タイトルを見て、「何?」と思ったかもしれませんが、久々に Apple 製品が値上げされるかもよ説を展開しようと思います。

なお、この類いのネタは通算4回目、約10ヶ月ぶりとなります。

日本は破滅の道へ

前回、同じネタを出した時のドル円相場は、$1 = ¥140 前後を推移しており、本稿執筆時点の円相場は34年ぶりの円安となった $1 = ¥156 です。

$1 = ¥150に近づいたあたりから、日本の経済界から「行き過ぎでは」という声が出てきており、従来までは円安の恩恵を受けていた企業ですら、目下の国内市場の冷え込みが余程のものなのか、現在の状況を改善すべきとの見解を示しています。

その一方、円安の最大要因とされている日米金利差は、日本銀行がゼロ金利を解除したこと以外は大きな変化はなく、それどころかアメリカの景気がなかなか減速しないため、年内の利下げ開始はおろか、追加利上げの可能性も想定され出すなど、円安が収まる気配が全くありません。

また、この円安を打開できるほどの利上げを日銀ができるかといわれれば、日本の経済状態はそれに耐え得る程のものではないため、進む道は「円安による大不況」か「利上げによる大不況」の2択であり、これからの日本は、過去約10年間の金融政策のツケを払うターンに入ります。

「その責任は誰にあるのか」については、本題から逸れるため言及を避けますが、民主主義国家である以上、投票権のある人物(国民)の責任は大きくあるでしょう。

Apple も頭を抱えている

本稿執筆時点での Apple の製品販売レートは約¥140となっています。

この時点で、Apple が$1あたり¥16の損失を被って製品販売を行なっており、利益を圧迫していることも明白です。

また、乱高下(大まか上昇だが)する為替にも苦労しているものと推察され、増加するインバウンド客が免税で Apple 製品を爆買いし、他国で転売したり、相対的な安売りにより Apple のブランド価値が低下することに強い危機感を抱いていると思われます。

近頃、この影響もあってか、日本市場での売り上げが回復に転じており、中国市場で苦戦を強いられている iPhone 15 シリーズのことを思うと、「日本で少しでも売れるのであれば良い」と考えている節もありそうですが、健全な状態とはいえません。

全製品が値上げされる可能性

ここからが本題ですが、10日後に Apple が発表会をセッティングしています。(本稿執筆時点)

この場で、iPad Pro と iPad Air の新型が発表されると見られています。

そこで問題となるのが、これら2製品の販売価格です。ドルベースでは、現行の iPad Pro が $799〜、iPad Air が $599〜となっています。

これに現在の為替レート(¥156)に消費税を加えると、iPad Pro が ¥137,280〜、iPad Air が ¥102,960〜となります。いずれも現在の販売価格は ¥124,800〜、¥92,800〜となっているため、いずれも1万円以上の値上げは覚悟しなければなりません。

これまでの価格改定方法や傾向を見ると、+1万円の価格改定は値上げ幅としては「ありそう」なものであり、新製品発表などの区切りで行われる傾向もあるため、次期 iPad シリーズが値上げとなる可能性は濃厚でしょう。

また、現在の為替相場を考えると、時を同じくして既存製品の価格改定も行われても何ら不思議ではありません。

とはいえ、$1 = ¥156 に到達したのはここ数日の話ですし、製品価格は既に決定済みである可能性が極めて高いことから、製品価格レートとして $1 = ¥150 が採用される可能性もあります。その場合の価格は、¥131,835〜、¥98,835〜となるため、値上げ幅は1万円以下となります。

なお、iPhone 15 と iPad Pro の販売価格はドルベースでは同じであるため、仮に iPhone 15 に $1 = ¥156、¥150 のレートが設定された場合の価格は、iPad Pro と同水準になると考えられます。

今すぐに買うのはアリか?

「値上げされるのであれば今すぐ買った方が良いじゃん!」と思われがちですが、筆者はそうは思いません。

その理由は「今、何月さ?」という話で、iPhone にしろ、Apple Watch にしろ、例年9月に新型がリリースされますので、5月が見えてきたようなタイミングで Apple 製品を買うのは余程の理由がない限り、避けるべきです。

また、Mac シリーズに関しても M3 MacBook Air が出たばかりではありますが、今秋より M4 搭載製品の出荷を開始するとの報道もありますし、M4 に AI に特化した機能が〜云々という話もあります。

現在、Apple は AI 市場では出遅れているといわれている会社ですが、6月の WWDC 以外で同社が戦略を明かすことはまずないため、ここ数ヶ月の Apple に対する AI の評価ほどアテにならないものはありません。

Apple は WWDC24 と M4 を新たな時代の幕開けと定義している節あり、現在はいわば分水嶺に立たされており、それを超える前の製品を買うという行為は、1つの製品を長期間使用したいユーザーにとっては極めて危険な行為です。

そのため、大きな痛み(値上げ)を伴ったとしても、先進性や将来性を取るべきであり、まもなく発表になる iPad シリーズはともかくとして、それ以外の現行製品を買うことはオススメできません。

どうする?

色々な意味で限界な日本経済と、それに煽りを受けている Apple 製品ですが、この先はどうなるのでしょうか。

筆者はこの状況はまだ数年は続くと想定しており、何度もいいますが「値下げ待ち」をして、陳腐化したデバイスを使い続けることは推奨しません。

今後数ヶ月で、アメリカ経済を示す指標の数値が極度に悪化し、FRB(連邦準備銀行)が伝家の宝刀「緊急利下げ」をする可能性もまずないことから、無駄な期待は持たず、諦めることも重要でしょう。