現地時間の2017年12月27日に、米国証券取引委員会に提出されたAppleの株主総会招集通知によると、同社CEO Tim Cook氏の2017年度の役員報酬は約115億円であることがわかりました。

昨年の報酬と比較すると、給与やインセンティブに関しては上昇。ストックオプション行使が約4,700万ドル(約53億円)減となっており、トータルの報酬としては4,300万ドル(約50億円程度)のダウンとなりました。

その反面、他の執行役員の報酬に関しては昨年よりも上昇しており、給料やインセンティブ、ストックオプション行使分を含め、どの役員も平均して2,400万ドル(約27億円)以上の報酬を得ています。

なお、執行役員の中で最も報酬が多かったのは、小売担当上級副社長のAngela Ahrendts(アンジェラ・アーレンツ)氏の2,421万6,072ドル(約27億3,600万円)でした。

また、昨年と比較して変わったのは報酬の額だけではありません。

今年になり初めて、Cook氏が公私で使用しているプライベートジェットの移動費も掲載され、同氏がビジネス以外の目的でプライベートジェットを使って移動するのにかかった費用は93,109ドル(約1,050万円)、こちらは毎年掲載されていますが、個人的なセキュリティコストは224,216ドル(約2,530万円)でした。

アメリカでは政治家以外にも大企業のトップなどはVIP扱いとなり、安全面と効率性を考慮して同氏の移動は全てプライベートジェットなどを使うように取締役会が指示しています。

なお、このプライベートジェットは故Steve Jobs氏が内装などをデザインした特別仕様機となっています。
(余談ですが、Jobs氏は世界一報酬の低いCEOで年間1ドルでした)

 

Via: Bloomberg

最終更新日:2021年6月1日

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