本日、民間調査会社TrendForceが、2017年のラップトップ(ノートパソコン)の出荷台数に関するレポートを公開しました。

公開されたレポートによると、2017年に全世界で出荷されたラップトップの台数は1億6,470万台にのぼり、前年比2.1%増の成長を記録しました。出荷台数で1位に輝いたのは2016年に続きhp(ヒューレット・パッカード)で、出荷台数は4,000万台超え、前年比10.5%増という新たな記録を達成しています。同社は2018年もhpが引き続きトップの座を守ると予想しています。

hpに続く2位となったLenovoは、前年比で4.9%減となり苦しい1年となったようです。同社は、アジアとEU圏で売上を伸ばしたものの、2017年第1四半期の落ち込みと、アメリカなど一部の政府機関での納入停止や使用禁止措置(報道)の影響が引き続き出た形となっています。

3位のDellは、北米における政府機関への納入契約とChromebookの需要拡大に後押しされ、前年比で出荷台数を0.5%増やしています。

2016年までは4位だったASUSは、Appleの伸びと低価格帯機種の削減などが影響し2017年の出荷台数は5位にランクダウンしています。さらに6位のAcerが北米での好調やChromeBookの需要拡大でASUSに迫って来ており、数年内に抜かれる可能性もあるということです。

 

これらWindows陣営に対し、唯一異なるOSを出荷しているAppleは上位6社の中で最も大きな成長を記録し、出荷台数を前年比18%増にまで伸ばしています。これには2017年の新年度(9月)前にマイナーリフレッシュ発売されたMacBook 12インチモデル、MacBook Pro 13/15インチモデルの存在が大きく影響していると分析しています。

これにより、2017年に全世界で出荷されたラップトップランキングにおけるAppleの順位は、初めてASUSを抜いて4位となりました。TrendForceでは、2018年もAppleはさらに市場シェアを伸ばし続けるとみており、合計シェアを2桁台に乗せ、ASUSとの差をさらに広げると予想しています。

 

Via: TrendForce