本日、民間調査会社Gartnerが公開したレポートによると、2017年第4四半期(10月〜12月)におけるスマートフォンの売り上げ全世界で約4億800万台となり、2016年第4四半期と比較すると5.6%減少したことがわかりました。

同社が本調査を始めて以来、初のマイナス成長となった2017年第4四半期ですが、その要因として同社は質の高い「超低価格」スマートフォンが市場に存在せず、ユーザーが高品質のフィーチャーフォン(ガラケー)を選ぶという現象が起き、フィーチャーフォンからスマートフォンへの乗り換えが鈍化したこと、スマートフォン購入時に高品質モデルを選び、それを長期間使用する傾向が高まったことによる買い替えサイクルの長期化を挙げています。

また、メーカー別のシェアは1位がSamsung、2位がAppleといういつもの結果が出ており、17年末から18年初頭にかけて3位Huaweiが2位のAppleを抜くとの予想もありましたが、メーカー別シェアランキングに大きな変動はありませんでした。全体的な出荷台数が減少したことで各社、出荷台数を減らしており1位のSamsungは3.6%減、2位 Appleは5%減となりました。

なお、2017年通年でのスマートフォンの販売台数は、対前年比2.7%増の15億台超えとなっており、こちらに関してもSamsungとAppleが最大のマーケットシェアを誇っています。スマートフォンのOS別シェアは、Androidがさらに市場シェアを伸ばし、約86%を占める結果となりました。

2018年は各調査会社が「スマートフォンの買い替えスーパーサイクルが到来する」と予測しており、スマートフォンアーリーマジョリティ層が一斉に買い替え出すタイミングとなり大幅な出荷台数の増加が予測されています。

 

Via: Gartner