米メディア AppleInsiderによると、Appleはデベロッパーなどにリリースしている「iOS 11.4 beta」で「USB制限モード」を実装しているということです。

本機能「USB制限モード」(USB Restricted Mode)を発見したのは、セキュリティ企業ElcomSoftで、同社によると本モードが有効になった場合、iOSデバイスにLightningケーブルを接続しても、充電以外のコンピュータとの同期や通信を一切受け付けなくなるということです。

本機能は、FBIや各国の捜査機関が導入を進めている「iPhoneのロック解除装置」への対抗措置として用意された機能だとみられており、実際の動作もロック解除装置を無効するような挙動となっています。

なお、ElcomSoftによると本機能は「iOS 11.3 beta」版にも含まれていたようですが、なんらかの事情で実装が見送られていたということです。

また、Appleは本機能について「セキュリティを強化するため、ロックされたiOSデバイスをUSBアクセサリと通信するには、少なくとも1週間に1回、デバイスのロックが解除された状態でLightningコネクタ経由で接続するか、接続状態でパスコードを入力する必要があります。」と説明しており、あくまでも本機能がセキュリティ対策の一環であることを主張しています。

さらに同社のTim Cook CEO(ティム・クックは、先日の2018年Q2業績発表会の冒頭で「プライバシーは基本的人権である」と述べており、本機能の登場をやんわりと示唆していたことが想像できます。

 

Via: AppleInsider

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