みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。
今回もいつものごとく、Appleの発表会終わりには恒例となっている「まとめ記事」をお届けします。
なお、紹介順は需要がありそうな順に並んでいるため、前後関係が一致しない場合があります。その点は予めご承知おき下さい。
・Apple Watch Series 6、Apple Watch SE
今年も Apple Watch にアップデートが加えられ、Series 5 の後継となる Series 6、廉価版となる SE が発表されました。
Apple Watch Series 6 は、より高速な S6 System in Package(SiP)や次世代の常時接続高度計、血中酸素濃度センサーなど、多くの新機能や改善点が盛り込まれたモデルとなっています。
Apple Watch Series 6 は、iPhone 11 の A13 Bionic チップをベースとした S6 チップを搭載し、Series 5 より最大20%高速に動作し、アプリを20%高速に起動しながら、従来通り終日18時間のバッテリーライフとなっています。また、U1チップと超広帯域アンテナが CarKey 機能などの新しいユーザー体験を提供しするとしています。
さらに、Apple Watch Series 6 はより高速な充電を提供し、1.5時間未満でフル充電を完了し、屋内および屋外のランニングなどの特定のトレーニングをする際のバッテリー駆動性能が向上しているということです。また、強化された常時点灯ディスプレイは、画面輝度が Apple Watch Series 5 の最大2.5倍となり、野外での文字盤の視認性が大幅に向上しているということです。
これらに加え、本体カラーに (PRODUCT)RED、ブルー(アルミモデル)、グラファイト、クラシックイエローゴールドカラー(ステンレスモデル)が用意されています。さらに、留め金やバックルなしのテーラードで快適なフィット感を提供する革新的なバンド、Solo Loop も新たに発表されています。
Apple Watch Series 6 と watchOS 7 は、ファミリーセットアップ、睡眠追跡、自動手洗い検出、新しいワークアウトタイプ、ウォッチフェイスを解析して共有する機能を提供し、よりアクティブに、つながりを維持し、新しい方法で健康をよりよく管理するようになるということです。
Apple Watch Series 6(GPS)は¥42,800〜、Apple Watch Series 6(GPS + Cellular)は¥53,800〜となっており、本日より予約販売が開始され、2020年9月18日より発売されます。watchOS 7 も2020年9月17日より利用可能になるということです。
Apple Watch SE は、Apple Watch Series 6 と同じ加速度計、ジャイロスコープ、常時オンの高度計を備えており、最新のモーションセンサーとマイクを使用して、落下検知、緊急SOS、国際緊急通話、ノイズアプリが利用可能なモデルとなっています。
Apple Watch SE は、Series 3 より30%大きいRetinaディスプレイを特徴とし、S5 チップにより Series 3 よりも最大20%高速に動作するということです。
Apple Watch SE(GPS)は¥29,800〜、Apple Watch SE(GPS + Cellular)は¥34,800〜となっており、本日より予約販売が開始され、2020年9月18日より発売されます。
・新型 iPad Air
新型 iPad Air は、10.9インチの大型の Liquid Retina ディスプレイ、12MPのカメラとオーディオのアップグレード、上部ボタンに新しく統合された Touch ID センサー、強力なA14 Bionicを備えたモデルとなっています。
新しい iPad Air は、シルバー、スペースグレー、ローズゴールド、グリーン、スカイブルーの5つのカラーラインアップとなっており、ディスプレイは、380万ピクセルのフルラミネート、P3ワイドカラーサポート、True Tone、驚異的な反射防止コーティングなどの高度なテクノロジーを備えているということです。
また、電源ボタンに内蔵された Touch ID センサーは、iPad Air のロック解除、アプリへのログイン、または Apple Pay で使用できるとしています。アクセサリーは、Magic Keyboard、Apple Pencil、Smart Keyboard Folio、新しい Smart Folio カバーが利用できるとしています。
新しい iPad Air に搭載されている A14 Bionic は、画期的な5nmプロセステクノロジーを使用して、チップのほぼすべての部分でパフォーマンスと電力効率を向上させる118億トランジスタを搭載しています。この最新世代のAシリーズチップは、CPUパフォーマンスを40%向上させる新しい6コアデザインと、グラフィックスを30%向上させる新しい4コアグラフィックスアーキテクチャを特徴としています。2画期的な機械学習機能を提供するために、A14 Bionic には、2倍の速度で、毎秒最大11兆の操作を実行できる新しい16コアニューラルエンジンが含まれており、機械学習アプリをまったく新しいレベルに引き上げます。A14 Bionicには、CPUに第2世代の機械学習アクセラレーターも含まれており、機械学習の計算が10倍高速になるとしています。
本体には、最大5Gbpsのデータ転送用のUSB-Cポートを備えており、ハードドライブ、および外部モニターへの接続が可能だということです。さらに、Wi-Fi 6 に対応する他、従来比で60%速いLTE接続(5G非対応)を提供するということです。
iPad AirのWi-Fiモデルは¥62,800〜、Wi-Fi + Cellularモデルは¥77,800〜となっており、販売は来月より開始される予定となっています。また、iPadOS 14 は2020年9月17日より利用可能になるということです。
・iPad 第8世代
iPad 第8世代は、A12 Bionicチップを搭載しており前モデルからCPUパフォーマンスが40%向上、グラフィックス機能が2倍になり、パフォーマンスが飛躍的に向上しているということです。
その他の仕様は、iPad 第7世代を踏襲しており、Wi-Fi モデルは¥34,800〜、Wi-Fi + Cellular モデルは¥49,800〜、シルバー、スペースグレー、ゴールド、32GB および 128GB モデルが用意されています。
予約は本日より開始され、発売は2020年9月18日からとなっています。
・Apple One
Apple One は、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、Apple News+、Apple Fitness+、iCloud が利用できる統合型サブスクリプションサービスです。
個人プラン、ファミリープラン、プレミアムプラン(日本未提供)が用意されており、個人プラン、ファミリープランで は Apple Music、Apple TV+、Apple Arcade、iCloud が利用でき、価格は月額¥1,100、¥1,850となっています。なお、ファミリープランは契約者以外に最大5人までの利用が可能となっています。
各プランにより iCloud ストレージの容量が異なっており、個人プラン 50GB、ファミリープラン 200GB、プレミアムプラン 2TB となっています。
なお、現時点では月額$29.95のプレミアムプランは Apple News+、Apple Fitness+ が日本国内での提供を行なっていないため契約することはできません。また、支払いに Apple Card を利用した場合、3%のキャッシュバックが行われるということです。
Apple One は今秋中に提供が開始されるということです。
・Apple Fitness+
Apple Fitness+ は、Apple Watch ユーザー向けのフィットネスサブスクリプションサービスです。
Apple Watch と iPhone、iPad、または Apple TV が連携し、心拍数やカロリー数をデバイスにリアルタイムに表示しながら、ワークアウトができるになっており、これまでにないパーソナルなワークアウト体験を提供するとしています。
初心者から熱心な運動家まで、誰もが刺激的な世界クラスのトレーナーによって提供されるスタジオスタイルのワークアウトにアクセスでき、有名なアーティストの音楽を動機付けることで強調され、ユーザーがいつでもどこでも好きなときに簡単に、よりやりがいのある運動をすることができるとしています。
プログラムは毎週更新され、サイクリング、トレッドミル、ローイング、HIIT、ストレングス、ヨガ、ダンス、コア、マインドフルクールダウンなどのプログラムが用意されています。
Apple Fitness+ は、今秋よりオーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、英国、米国で利用でき、月額$ 9.99または年額$ 79.99で提供されます。
・その他
発表会の中では触れられていませんが、本稿執筆時点で以下の変化がありました。
・iPad Pro用Smart Folio と iPad mini Smart Cover に新色ディープネイビー、キプロスグリーン、ピンクシトラスを追加
・Apple Watch Edition セラミックモデル終売
・iPad Air(第4世代)用Smart Folio 発表
・iPad (第8世代)用Smart Cover 販売開始
・総評
今回の発表会を一言で総括すると、「静かな発表会」だったように筆者は感じています。
Apple Watch と iPad Air は新機能、新色、デザインの刷新などから変化を感じることはできますが、Series 5 の常時点灯ディスプレイや、初めて iPad Pro のデザインを見た時ほどの目新しさはないように感じます。事実、iPad 第8世代はCPUのアップデートに留まり、iPad Air はこのタイミングで5Gに対応しないなど、どこか既存製品の焼き直し感が否めません。
しかし、その中でも iPad Air に新しく搭載された電源ボタン内臓型の Touch ID や USB-C の採用、Apple Watch の急速充電対応など、今後の製品に採用が続くようなものも見え、将来の新製品への布石を感じることもできました。
今回の発表会での発表は見送られましたが、今年も新型 iPhone の発表が控えているため、今回はそれに向けた事前準備、壮大な前フリと捉えておくくらいが丁度良いのかもしれません。