みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。
読者のみなさまは、iPhone の MagSafe をうまく活用されていますでしょうか。筆者は過去に色々と試みたものの、あまりうまく活用できず、諦めて MagSafe 非対応ケースを使用しています。
そんな MagSafe を活用しきれない筆者でも「おっ?」と思う製品が先日、 Belkin より登場しました。その名も「MageSafe Macノートパソコン用MagSafe対応iPhoneマウント」で、MagSafe に取り付けられるスマホリングに、macOS Ventura の連携カメラ機能で使用できるマウントがついた製品です。
言葉でいったところで、どんな製品なのかはよくわからないと思いますので、早速レビューしていきます。
Contents
・開封
パッケージ
CES23 で発表された環境配慮型パッケージを採用(全てが紙製)
本体
リングを畳んだ状態
リングを最大まで広げた状態
連携カメラ用のマウントを展開した状態
iPhone 14 Pro に装着
・スマホリングとして
本製品は連携カメラ機能での使用を想定した製品となっていますが、それ以前にスマホリングとして機能します。
本製品を縦向きに装着
横向きに装着すると深い角度で固定できる
本製品に限らず、MagSafe に対応したスマホリングの最大のメリットとして、リングの固定方向を細かに調節できるというものがあります。本製品もその例に漏れず、粘着で装着するタイプのスマホリングよりも、細かな角度調節が可能です。
また、MagSafe の特徴上、容易に着脱可能であり、使用しない場合は簡単に取り外すことができます。
iPhone を支える磁力はある
しかしながら、着脱が容易であるということは、使用中に予期せず外れてしまうということでもあり、本製品の磁力は強い(Apple 規定の磁力と推定)ものの、片手操作時に画面の端を触ろうとすると、外れてしまう場合があります。
・連携カメラ機能で使う
macOS 13 Ventura には iPhone を Mac の Web カメラとして使用する連携カメラ機能があります。
この機能を使用するために本製品が必ず必要というわけではありませんが、この機能を発表した WWDC22 で Apple と Belkin は共同でこの機能に最適化されたマウントを開発中としていました。
そのうちの1つが本製品であり、他のメーカーにはない「ほぼ純正」というメリットがあります。
Apple 製品と親和するデザインではある
実際に使用してみても、共同開発しているだけあり、Apple 純正品のような馴染み方ですし、サーカスのようなことをしている割に安定感があります。
とはいえ、筆者が使用する iPhone 14 Pro は206gもあるため、少しディスプレイに触れるだけで、iPhone が重しとなり、角度によってはかなりのスピードで前後にディスプレイが倒れていきます。
そもそも、ラップトップのディスプレイに何かを乗せるという想定はおそらくないため、ヒンジ部分もそれを想定していないと思います。そのため、ヒンジ部分ににかなりの負荷をかけているでしょうし、最悪の場合、ヒンジの破損によるディスプレイ破損(逆パカ破壊状態)となってしまうかと思います。
また、iPhone の位置を調節しようとした時に、本製品が iPhone から外れ、iPhone が落下するということもありましたので、扱いには細心の注意を払った方が良いと思います。
・総評
オススメはしない。
本製品の完成度はこれくらいだと思います。物としては Belkin の標準品質となっていると思いますが、根本的にかなりの危険を犯して iPhone を Mac に装着しているように感じ、精神衛生上、あまり使用したくないと感じました。
また、スマホリングとしても机の上などで角度を付けたいという場合には便利ですが、MagSafe ゆえの操作中に簡単に外れてしまうという性質は、スマホリングとしてはかなり不便だと感じました。