本日、SONY が27インチの空間再現ディスプレイ ELF-SR2 を発表しました。

本製品は、3DCGの制作用途に活用できるディスプレイで、大画面化により細部の確認が容易になり、コンテンツ制作の品質向上に貢献するとしています。加えて、建築・設計分野では街や建物の全体の様子を画面に表示でき現場シミュレーションがしやすくなるほか、医療教育・ヘルスケア分野では人体構造を原寸大で確認できるなど、3DCGを使う・見せる用途での実用性が向上しているということです。

27インチのディスプレイは、ブラビアで培った知見とデータを応用した超解像エンジン搭載により、大画面においても高精細な立体映像再現を可能にしているということです。

4K映像を高精細に表示するだけでなく、2K映像も4K映像にアップコンバートして再生でき、水面や細い木の枝といった自然物を含む様々な被写体に発生する色モアレ(偽色)補正や裸眼立体視でおきるクロストークを低減する処理を追加しており、細部や線をよりはっきりと正確に表示するということです。

また、Adobe RGBの色域を約100%カバーし、高い色再現を実現しているため、3DCGコンテンツのクリエイターが使用する2D用モニターと併用しても違和感のない色再現が可能だということです。

さらに、新開発の第2世代高速ビジョンセンサーを搭載しており、視線認識精度および追従性能が向上。薄暗い環境でも画面を見る人の視線を正確にとらえ続けることができるということです。大画面化にあわせたレンズ設計により広い視野角を実現し、画面の幅で顔を振って見る角度を変えても自然で快適な立体映像体験を提供するとしています。

なお、価格は¥550,000前後となっています。

同社の空間再現ディスプレイとは、独自の高速ビジョンセンサーと視線認識技術により、画面を見る人の瞳の位置情報を把握し、立体映像をリアルタイムに生成して左右の目に届けるディスプレイです。