みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

今回も iPhone 6s を買ってみたと言うお話の続きです。
ですが、前回までと打って変わり、内容が中級者向けとなります。

単にiPhone6sってどんな機種?やオススメのアクセサリーを知りたい!と言う方は前回までの記事だけでOKです。

今回、ご紹介するのは iPhone 6s のレビュー記事初回から連呼していた au 版 iPhone の処理の方法です。

その辺を紹介すると共に、au系のMVNO(格安SIM等)で使う方法も合わせてご紹介します。

基本的にau回線でiPhoneをご契約されている方は、中古のau版iPhoneを購入してもSIMカードを入れ替えれば、以前と変わらずご使用いただけます。

一昔前と違い、端末ロックはiPhoneにはかかっていません。
ですので、auショップへ行って¥3,000払って端末ロックを解除して貰う必要は一切ありません。

その他のAndroid端末などは、機種によって異なる場合があるのでご自身の端末の対応状況を必ずご確認ください。

次に、au回線を契約していない方の場合。すなわち今回の私の様な状況の場合。

この場合、auの端末をMVNOで運用するかSIMロックを解除すると言う方法があります。
ですが、どちらにも面倒な壁がそこそこ。

まず、MVNOで維持すると言う方法ですが、MVNOの多くはdocomo回線を使用します。
ですので、auの端末にSIMカードを挿しても通信エラーになってしまいます。

現状、au系の回線を提供しているMVNOはIIJmio、mineo、UQmobileの3社。
その上、IIJmioはVoLTE対応機種かSIMロック解除後の端末しか使えないと言う制限付きですので、実質的に実用に耐えるのは2社になります。iPhoneではSIMロック解除後しか使えません。

その2社も過去に何度もau回線と言う、その特殊さゆえの問題が頻発してきました。
特に大きな問題に発展したのが、iOS8での通信不可症状。

iOS8にアップグレードした端末が、一切通信できなくなったと言うもの。
症状は一向に解決せず、その後2年に渡り通信が出来ない状況に置かされました。
(この問題を解決したのは全く別会社で、当時は一般向けにau回線の提供を行っていなかったIIJmioと言う皮肉)

この問題が解決された今も、テザリングが出来ないなどau側からの制限が数多く残り、なかなか使い辛い現状があります。ですので、au系のMVNOでiPhoneを維持するのは玄人向けと言ってしまっても良いかもしれません。Androidでは特に問題などはありませんので、Androidの方はエリアが広いau網を使えると言う恩恵が十分に受けられると思います。

 

もう1つの解決方法が、SIMロックを解除してしまうと言う方法。

2015年4月以降、総務省のガイドラインが変更になりSIMロック解除が大手3社に義務付けられました。
それに伴い、iPhone6s以降のiPhoneはSIMロックの解除が全社で可能となりました。

が、ここにも落とし穴があり、docomo、SoftBankは契約者名義の端末のみSIMロック解除を認める。すなわち、中古で購入した端末のSIMロック解除依頼は受け付けない。と言う方針を打ち出しました。

大手2社がその方針を打ち出す中、KDDIのみが契約者以外でも6ヶ月が経過した端末のSIMロック解除に応じる。すなわち、中古で購入した端末でも一定の条件を満たせばSIMロックを解除してくれると言うことです。ですが、そこにもauらしさが出ていて、契約者名義以外の人間がSIMロックを解除する場合は、店頭で¥3,000を払わないと出来ないと言うこと。*契約者名義の場合は、基本的に3社ともオンラインでのSIMロック解除が可能で、その場合に限り¥0でSIMロックの解除が出来ます。

ですので、今回私はこれを睨み、敢えてau版のiPhoneを購入しました。
docomoの端末を買うより、安く、解除手数料を考えてもau系の端末の方が安いです。

注意点としては、今すぐ使いたい!と言う方にはあまり向かないと言う位です。

 

で。au版の端末を購入しても、まだ問題が発生します。
それがiPhoneのアクティベーションが出来ない。と言う問題。

iPhoneは仕様上、SIMカードが挿入されていない場合アクティベーションが出来ません。
それを回避するのが、前回購入していたアクティベーションSIMと言うもの。

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大手3社全てのバージョンが存在します。

これを使用すると、アクティベーションが可能になります。

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契約は存在しないので、圏外の表示が出ています。

今回の場合、au版のiPhoneを購入し、数ヶ月間はiPod touchの様にWi-Fiでの限定運用にしてSIMロック解除の日が来るのを待ち、SIMロックを解除したのちに現在契約しているIIJmioのSIMを挿して使う。と言った運用手順になります。

IIJmioではミニマム、ライトプランなどでも、1契約でSIMを2枚まで追加できる様になりましたし。
月日さえ流れれば、月額¥2,000程度で2台持ちが可能になります。
(最初からdocomo版の端末を買えば待たなくても使えますが)
よく、SIMロックは別に解除しなくて良くない?海外に行くわけでもないんだし。
と言われてしまいますが、ロックがないと言うフリーな状態の方が気分的には良くないですか?w

この辺りは個人差なのでしょうが。
ちなみに今回の検証の過程で、ちょっと気になるiOSの仕様を発見しました。

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実は、ウチにauで契約して運用しているiPad Air2があるんですが、そのSIMカードを試しに入れてみると3Gの表記が。今までauでは、iPhoneとiPadのSIMは分けられて来ました。ですので、今までだとiPadのSIMをiPhoneに挿しても通信はできませんでした。一体何があったのでしょうか…。恐らくiOS側で何かが変更になったんだと思います。ちなみに、3Gでの通信は何度でも出来ましたが、4Gでの通信はできませんでした。

最終更新日:2020年4月11日

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