みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

今回も発表会直後にお馴染みのまとめ記事を書いていきます。なお、本記事での紹介順は需要が想定される順にしているため、前後関係が一致しない場合があります。その点は予めご承知おき下さい。

・新型 MacBook Air / Pro

今回の発表会で唯一のハードウェアの発表となった MacBook Air と MacBook Pro。Apple Silicon 2世代目の M2 チップを搭載。

新型 MacBook Air

まったく新しい、驚くほど薄いデザインとさらなる性能の向上を実現した MacBook Air は、より大きな13.6インチの Liquid Retina ディスプレイ、1080p FaceTime HD カメラ、4スピーカーのサウンドシステム、最大18時間のバッテリー駆動時間、MagSafe 充電も装備しています。

仕上げは、シルバー、スペースグレイ、ミッドナイト、スターライトの4種類が用意されています。

13インチ MacBook Pro は、コンパクトなデザインながら、驚異的なパフォーマンス、最大24GBの統合メモリ、ProResアクセラレーション、最大20時間のバッテリー駆動時間が実現されています。

MacBook Air with M2 は164,800円から、教育向けは150,800円からとなります。13インチMacBook Pro M2搭載モデルは178,800円から、教育向けモデルは164,800円からとなります。

・iOS 16

いよいよ16まできた iOS。今年はホーム画面の刷新が主な変更点なようです。

iOS 16 では、写真のコレクションを家族とシームレスに共有できる iCloud 共有フォトライブラリ、ユーザーが簡単に連絡を取り合えるようにするメッセージとメールのアップデート、「テキスト認識表示」と「画像を調べる」の強力な機能強化が導入されます。

新しいロック画面は、新しいマルチレイヤーエフェクトにより、写真の被写体がロック画面で時間の手前に巧みに配置され、奥行きが感じられるようになります。日付と時間の表示も、表現力豊かなフォントスタイルと色を選択して変更できます。

ロック画面では、Apple Watch のコンプリケーションからインスピレーションを得たウィジェットが採用され、今後予定されているカレンダーのイベント、天気、バッテリー残量、アラーム、時間帯、アクティビティリングの進捗などの様々な情報を一目で簡単にチェックできます。

iOS 16 は iPhone 8 以降を対象とした無料のソフトウェア・アップデートとして今秋に提供される予定です。更なる詳細はこちら

・iPadOS 16

今年の iPadOS の主な新機能は M1 搭載 iPad 向け機能の拡充です。

M1チップのパワーを生かした「ステージマネージャ」は、複数の重なり合うウインドウと、外部ディスプレイのフルサポートにより、マルチタスキングに新しい方法をもたらします。

ステージマネージャは、アプリケーションとウインドウを自動的に整理し、タスク間の切り替えをすばやく簡単にできるようにする、まったく新しいマルチタスキング体験です。iPad では初めて、ユーザーは重なり合う異なるサイズのウインドウを単一のビューで作成したり、横からウインドウをドラッグ&ドロップしたり、Dock からアプリケーションを開いてアプリケーションのグループを作成できるようになり、さらに高速で柔軟なマルチタスキングが可能になります。

M1チップを搭載した iPad Pro と iPad Air で利用可能なステージマネージャは、最大6Kの解像度を備えた外部ディスプレイのフルサポートも実現するため、ユーザーは理想のワークスペースを構成し、iPad 上に最大4つのアプリケーション、外部ディスプレイに4つのアプリケーションを表示しながら作業できるとしています。

原則として、iOS 16 に iPad 専用機能を足したものであるため、その他の大部分の新機能は iOS 16 と共通。

iPadOS 16 は、iPad(第5世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)、および iPad Pro の全モデルを対象に、無料のソフトウェアアップデートとして今秋提供される予定です。更なる詳細はこちら

・macOS 13 Ventura

macOS は今年もマイナーアップデート。主にコミュニケーション機能の強化。

macOS Ventura の新機能である Stage Manager は、アプリケーションとウィンドウをシームレスに切り替えながら、目の前のタスクに集中するためのまったく新しい方法を Mac ユーザに提供します。

Continuity Camera は、iPhone を Mac のウェブカメラとして使うことで、これまで不可能だったことを可能にします。Handoff が FaceTime に加わったことで、iPhone や iPad で始めた FaceTime の通話を、スムーズにMacに受け渡すことができます。

メールとメッセージにはこれまで以上に優れた新機能が加わり、Mac で世界最速のブラウザである Safari は、パスキーによるパスワードなしの未来を切り開きます。さらに、Apple 製シリコンのパワーと人気、そして Metal 3 の新しいデベロッパツールによって、Mac でのゲームはかつてないほど優れたものになるとしています。

macOS Ventura は今秋、iMac 2017以降、Mac Pro 2019以降、iMac Pro 2017、Mac mini 2018以降、MacBook Air 2018以降、MacBook 2017以降、MacBook Pro 2017 以降向けに、無償のソフトウェアアップデートとして提供される予定です。

・watchOS 9

Apple Watch は売りのヘルスケア機能がさらに強化。

Apple Watch のユーザーはより多くの文字盤から選べるようになり、より豊かな情報とパーソナライズの機会を提供するさらに豊富なコンプリケーションを利用できるようになります。

アップデートされたワークアウトアプリケーションでは、高度な指標、表示に加えて、有能なアスリートからインスピレーションを得たトレーニング体験が、ユーザーのワークアウトを次のレベルに押し上げられるようにします。

watchOS 9 では、睡眠アプリケーションに睡眠ステージが加わり、ユーザーの状態に関してさらに詳しい情報を提供する、新しい FDA 認可の心房細動履歴機能が搭載されます。新しい服薬アプリケーションでは、ユーザーは服薬の管理、把握、記録を便利に目立たずできるようになります。

watchOS 9 は、iOS 16 が搭載された iPhone 8 以降および iPhone SE(第2世代)以降とペアリングされている Apple Watch Series 4 以降に対して、無料のソフトウェアアップデートとして提供されます。

・tvOS 16

実はコッソリこちらもアップデートされていますよ。

tvOS 16 は、iOS 16 や macOS 13 Ventura などの新機能に対応するアップデートに。

あまりにも変更点がなさすぎて、発表会の中では触れられないレベル。tvOS 16 は今秋に Apple TV HD、Apple TV 4K 向けにリリース予定。

・何やら新しい充電器も

こちらは新型 MacBook Air / Pro の付属品として販売が開始されたものですが、一般販売も行われます。

詳細は不明ですが、Apple 初の2ポート USB-C 充電器であり、Apple ワールドトラベルアダプターに対応するか否かで形状が変わっています。国内販売価格は両製品とも¥7,800(税込)で、近日中の販売開始となっています。

・総評

今年の WWDC は、Apple が今後リリースするであろう製品のヒントを各所に散らばせたような感想を持ちました。

それが何なのか。ということを報じるのは本誌の役目ではないため、言及は避けますが、iOS 16 のホーム画面の刷新などはモロにそれじゃん。と思った方が多いのではないでしょうか。また、デベロッパー(開発者)目線で見ても、新しい API や Metal 3 など注目すべき点、今後の可能性の拡大が見込める新機能などが多くあり、見応えのあるものでした。

さらに、Apple の株主。という視点では、これらの新機能や製品がさらに Apple の売り上げに貢献することに期待せずにはいられません。また、日本において、Mac のみとはいえ製品価格の引き上げを行なった点も大きく評価できるものです。

さて。新しい MacBook Air を買おうと思います。

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