みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。
今回は、エレコムより新たに発売が開始された Apple Watch 用の充電スタンド「MPA-AWSTCQWH」をレビューします。本製品は、Apple Watch Series 7 以降や Apple Watch Ultra より新たに実装された Apple Watch 向けの高速充電にも対応した充電スタンドです。
Apple の Made for Apple Watch(以降 MFi)を取得しており、Apple 純正品と遜色なく使用できるようになっています。
・開封
パッケージ
本体(付属品なし)
本体裏面(滑り止め付き)
スタンドを展開
ケーブルを通す切り欠きがある
・類似製品と比較して
本製品の類似製品は MFi 認証を取得している製品であれば、Belkin BOOST↑CHARGE PRO Apple Watch 用ポータブル急速充電器 が非常に有名で、筆者も2台持ちするほど気に入っています。
本体サイズはエレコムがやや小さい
本製品と Belkin の充電器のいずれも、ポータブルを謳う製品であり、同じく急速充電にも対応します。そのため、両製品の性能的な部分に優位な差はなく、デザイン性の違いが主な比較ポイントになります。
本製品と Belkin を比較すると、圧倒的に Belkin 製の方がデザインは洗練されており、高級感があります。本製品はやや黄ばんだ白色プラスチックが安物感を演出しており、かなりチープな見た目をしています。
しかし、デザイン性というものは、見た目以外の部分を指す場合もあり、本製品はまさにそれを感じさせるものでした。
というのも、本製品はチープな見た目に功を奏したかは、わかりませんが、Belkin 製と比較して非常に軽量です。
充電端子の加工も金属がプラスチックかという違いがある
実測値で本製品が113g、Belkin が178gと65gもの差があります。「たった65gかよ」との声も聞こえてきそうですが、この差でも手に持つと体感できるレベルの差があり、ポータブルという観点のデザインでは本製品の方が優れているように思います。
・使用するバンドには注意が必要
本製品を使用するにあたり、注意しなければならない点として、一部のバンドではナイトスタンドモードしか使えないという点です。
スポーツバンドであれば平置きも
ナイトスタンドモードの両方を使用できるが
一部の切り目がないバンドは平置きでは使用できない
上記のように、スポーツバンドなどの上下にバンドが分割されているバンドについては問題なく使用できますが、スポーツループやソロループなどの上下が一体となっているバンドでは、平置きで充電することはできません。
そのため、必然的にナイトスタンドモードでの使用となり、本製品の2パターンの使い方ができるという特徴がなくなります。
・使用感
筆者は本製品を、持ち出し用として使用しており、既に数回旅行に持って行きました。
Anker の小ささには敵わないが高速充電非対応
筆者は、これまで旅先などでは Anker Portable Magnetic Charger for Apple Watch を使用していました。この製品は非常に小型・軽量で、持ち運びにはこれ以上ない合理性を発揮している製品です。
しかし、Anker の充電器はかなり前の発売であるため、Apple Watch Series 7 以降の高速充電には対応しません。さらに、USB-C 充電器に直挿しというスタイルは諸刃の剣となることもあり、ホテルのコンセントの位置によっては、足元や中途半端な場所での使用となり、かなり使い辛いものがあります。
そのため、本製品のケーブル巻取り式は、重量になる一方、あらゆるシチュエーションで無理なく使えるため、重量やサイズは大きくなりますが、結果的には便利に感じます。そして、何よりも高速充電に対応しているというのは非常に重要なポイントであり、Apple Watch の基本性能を最大限生かせるという意味でも非常に価値のあるものです。
・総評
ポータブル Apple Watch 充電器の最適解。
本製品はそういえる製品です。基本的な性能や仕様に大きな不満はなく、ポータブルという意味では Belkin 製を凌ぐ完成度です。しかし、据え置きの充電スタンドとしては、見た目が安っぽい上、本体重量も軽いため机の上などで動いてしまうことがあります。
そのため、あくまでもポータブル用として割り切る覚悟は必要ですし、そもそも Apple Watch の充電器を持ち出さす機会が少ない方は純正ケーブルでも十分かもしれません。
筆者のように、出先でも高速充電ができる Apple Watch 充電スタンドを探している人は本製品を購入してはいかがでしょうか。