［レビュー］Anker Charger (12W, USB-A) をチェック　ベーシックな USB-A 充電器

みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

今回は、Anker Charger (12W, USB-A) をクイックレビューします。本製品は、最大12W出力が可能な USB-A 充電器となります。

開封

パッケージ

内容物は本体、取扱説明書類

本体

プラグは折り畳み不可

USB-A ポート

五円玉と比較

仕様を確認

Anker は、USB-A 充電器では比較的まともな製品を安定的にリリースしていましたので、本製品も大丈夫だとは思いますが、過電流保護機能を中心に、対応する充電規格、実際のデバイスを使用した充電状況を確認しておきます。

確認の結果、いずれの項目でも問題といえる点はありませんでした。

しかし、iPhone 15 Pro および iPad 10 で充電性能を確認しましたが、5V/1.5A（7.5W）を超える出力は確認できませんでした。

この点については、今回検証で使用したデバイスが USB-C 端子を搭載し、原則として USB-PD を利用した高速充電がスタンダードな充電方式とされていることから、USB-A 充電器を利用した場合、充電速度に制限がかかっている可能性があります。

手持ちの様々な USB-A 製品で確認しましたが、全てで同じ結果でしたので、これは本製品の問題というよりはデバイス側の標準的な挙動でしょう。

使用感

筆者はここ数年、USB-A 充電器の新製品を購入していなかったので、本製品をはじめて手に取った時、本体サイズの小ささに驚きました。

20W の USB-C 充電器よりは大きいけど

もっとも、筆者が想像する 12W USB-A 充電器が Apple の物であることや、頻繁に購入していたのは2010年代後半の製品が大半であるため、それらと比較すると小さく感じるのは当然かもしれません。

なお、本製品はプラグが折り畳めない仕様ですので、持ち運び時に他の物を傷付けたり、プラグが曲がったりする可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。

総評

必要ならば選んでも良い。

本製品はそういえる製品です。基本的な安全性に問題はなく、USB-A 充電器としては良い意味で普通な製品です。

しかし、2024年が近づいた現在に、スマートフォンやタブレットの充電用に購入するというのは、到底勧められるものではなく、その目的であれば USB-C 充電器の選択を強く推奨します。

また、技術的に陳腐化しきっている製品ジャンルであり、100円ショップで¥300程度で販売されていることを考慮すると、いくら Anker 製であるとしても、4倍近い価格を出すことに疑問を感じます。

とはいえ、補償面やブランドに価値を感じるのであれば出せない金額ではありませんし、同社の古いけど販売が続いているモバイルバッテリーやワイヤレスイヤホンの充電には有用に使用できますので、これらのデバイスでの使用を考えている方にはオススメできる製品です。