先日、Appleが中国のApp StoreからVPNアプリを削除したとお伝えしましたが、この件についてApple Tim Cook(ティム・クック)CEOは2017年度第三四半期決算報告の中で以下のように説明しています。

 

Cook氏はまず、中国における法律について説明し「中国国内でのVPNサービスの開発者には政府のライセンスが必要である」と述べました。この規制は2015年に初めて実施されていますが、今年初めに中国政府が「政策を実施するための新たな努力」を開始しています。この影響で、Appleは、App StoreからVPNアプリケーションを削除する対応が必要となったようです。しかし、中には未だに配信中のものもあり、これに対しては「新しい規制を満たしていないVPNアプリケーションの一部をApp Storeから削除することを政府から求められました。しかし、App StoreにあるVPNアプリケーションのうち、中国以外のデベロッパーが開発したものが数百もあります。」と述べ、VPNアプリだとは言え削除に応じることのできないものもあると説明しました。

これに加え、明らかにアプリを規制するのではなく、他の国のような自由市場であるべきであると述べ、「私たちがビジネスを行っているときはいつでも法律を守っています。私たちが、市場に参加し、顧客に利益をもたらすと強く信じています。時間の経過とともに、制限が緩和されることを期待しています。」と述べました。

更にCook氏は、FBIのと一件を例に出し、「我々は、反対をするときでさえ、政府と関わることを大切にしている。イノベーションには、自由に協調してコミュニケーションをとる必要がある」とし、「おそらくあなたが知りたかった以上のことを話ましたが、私はあなたにこれを伝えたいと思いました。」と述べ、Appleが法を遵守しているという姿勢を強調しました。

 

何かと政府機関と対立することもあるAppleですが、今後も我が道を進む姿勢に濁りはなさそうです。

 

Via: 9to5Mac

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最終更新日:2018年1月24日