発表直後より認証精度について賛否両論が巻き起こっているiPhone XのFace IDですが、「最もセキュアでないロック方法だ」と言わざるを得ない検証結果が登場しました。

以前より、双子や親子、さらには非常に高価なマスクでiPhone XのFace IDを騙すことができていましたが、とうとう200ドル(約¥22,000)程度のマスクでFace IDを欺くことができてしまいました。

これは、ベトナムのセキュリティー企業Brivが行なった実験で、石粉粘土と目の周りの部分を2D赤外線画像で作ったパーツをマスクに貼り付け、iPhone Xのロック解除を試みたところ、あっさり解除される様子が動画に収められています。

今回、実験を行なったBrivは以前にも同じような動画を公開していましたが、「最初からFace IDに人間の顔ではなく、マスクを登録していたのではないか」「人物の顔を作るのは難しく費用がかかるため、非現実的だ」などの意見が寄せられていましたが、これらの疑惑や問題をあっさりと払拭してしまいました。

なお、実験の結果を受けて同社は「国や企業のトップ、億万長者といったような重要人物はFace IDを使う際に注意が必要だ」と述べたことに改めて触れた上で、「一般ユーザーにとってもFace IDは危険だと判断した」との意見を付け加えました。

 

Appleが公表している「100万分の1の精度」を信用するか、今回の結果を信じるかは皆様にお任せしますが、筆者の周りでもFace IDの認証精度に疑問や不満を持っている人が多く、個人的には妥当な結果だと感じています。

 

Via: AppleInsider

最終更新日:2018年1月25日