タイトルを見て驚かれた方も多いと思いますが、以前よりAppleのiCloudサービスの一部にGoogle Cloudが利用されているのではないかとの報道がなされていましたが、先月Appleが自社のWebページを更新し、その事実を正式に認めていたことが分かりました。なお、初回報道があってから今回の公開に至るまで約3年の時が経っています。
同社が公開したサポート文章には、ユーザーがiCloudに保存したファイルが暗号化されたうえで、Amazon Web Services(S3)やGoogle Couldプラットフォームに保存されている旨が新たに記載されました。変更前は、Amazon Web Services(S3)とMicrosoft Azureを利用していると案内されていましたが、現在はAzureは利用されておらず、その代わりにGoogle Cloudが利用されているようです。
なお、Google Cloudが利用されているからと言って、Appleユーザーの個人情報が直接Google Cloudに保存されているわけではなく、それぞれのファイルは小分けされ、AES-128やSHA-256といったキーで暗号化され格納されているということですので、Googleが内容をのぞき見したり流出の心配はないということです。
Appleに限らず、大手企業がライバル会社のサービスを使うということ自体は珍しいことではなく、バックボーン技術のためユーザーへの説明責任もそれほど強い訳ではありません。しかし、AppleとGoogleは正反対のプライバシーポリシーを持っており、Appleユーザーからすれば同社がGoogle系サービスを利用することに抵抗感を持つユーザーが多く、初回報道が3年前とはいえ根強く疑念を抱いていたユーザーも一定数いたため今回の文章更新に至ったのかもしません。
Via: MacRumors