みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。
(新型MacBook Air。みなさまはどう思われているでしょうか?
私は、なかなか良い機種だと思っています。)
今回は、先日発表になった「MacBook Air 2018」のレビューをお届けします。
「え?今頃?」「そもそも買ってたんかい」「発売日にレビューしろ」など、様々な意見が飛んで来そうな本記事ですが、MacBook Air自体のレビューは先行している他所にお任せして、私は「MacBook 12」との詳しい比較や、なぜ乗り換えたのかをご紹介したいと思います。
Contents
・今回購入したMacBook Airの構成
昔のMacBook Airほど構成を変更できる訳ではありませんので、ご紹介する必要もないかもしれませんが、後々スペックのことに触れる際に何かと便利だと思いますので、ご紹介しておきます。
1.6GHzデュアルコア第8世代Intel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)
16GB 2,133MHz LPDDR3メモリ
256GB SSDストレージ
Intel UHD Graphics 617
Touch ID
感圧タッチトラックパッド
Thunderbolt 3ポート x 2
バックライトキーボード – 日本語(JIS)
(太字がカスタマイズ内容)
基本的に、ベースモデルの1つ上となる256GBモデルに16GBメモリを追加しただけの構成となっています。
・MacBookの問題点
なぜ買い換えたのかを語る上で、最も重要になるであろう「MacBookの問題点」をはじめにご紹介します。
どんな製品でも何かしらの不満があったからこそ、短期での買い換えを行なったワケですので。
MacBook 2016の問題点をザッと列挙すると、
・メモリ容量が少ない
・拡張性が悪い
・キーボードが打ち辛い
という3点をMacBook 12を使用していく中で、問題点として感じていました。
・MacBook Airは3点の不満を完全に解消
私がMacBook Airを購入したということは、上記3点の不満を解決してくれるであろうと見込んだから。
実際、実機をしばらく使用していますが、私がMacBookで感じていた問題は全て解決されているといえます。
MacBook Air 2018では、MacBook Pro 2018から搭載が始まった第3世代バタフライキーボードを採用し、打鍵感や静音性が著しく向上していますし、MacBookではたった1つだったUSB-CポートもThunderbolt 3にアップグレードされた上、2ポート搭載しています。
但し、本稿執筆時点で最新モデルであるMacBook 2017は、MacBook Air同様16GBメモリを選択できますので、メモリの容量差の問題は単純には比較できません。(私はMacBookの非力さはCore m3 CPUよりも8GB RAMという部分にあると感じていた)
・重量は性能とトレードオフ
MacBook Airに乗り換えて、今まで不満に感じていた点が改善されました。
しかしながら、世の中には完璧なものは存在しません。何かしらの不満は付き物です。
その例に漏らさず、「ここはMacBookの方が良かったな」と感じている点があります。
こちらもザッと列挙すると、
・本体重量の増加
・一部のキーボードショートカットが使えない
という2点はMacBookに軍配があがると感じています。
確かに、前作のMacBook Airと比較すると軽量化されたMacBook Air 2018ですが、それでも1.25Kg。
MacBookの920gという驚異的な軽さには及びません。
重量差にしてたった330g。
12インチから13.3インチへディスプレイが拡大し、よりパワフルな性能とセキュアな機能を手に入れたとはいえ、モバイル用途としてMacBookを購入している身からすれば看過できない重量差でした。
また、先日単独記事として公開した「一部のキーボードショートカットが使えない問題」は、Macを使い始めてから常用していた操作を失うという致命的な欠点ですので、かなり痛いトレードオフとなりました。
・ディスプレイの差は歴然
MacBookは12インチ Retinaディスプレイ、MacBook Airは13.3インチのRetinaディスプレイを搭載しています。
インチ差は僅か1.3インチ。
ヤード・ポンド法を使わない我々日本人にはあまりピンとこないサイズ差ですが、実物で比べてみるとかなり印象が違っています。
MacBookとMacBook Airの横幅の差は、たったの2.36cm。ほとんど誤差と言える範囲です。
しかしながら、MacBook AirのディスプレイベゼルはMacBookと比較するとかなり細く、スマートな印象を持ちます。
それも影響してか、たった1.3インチの違いにも関わらず、MacBook Airのディスプレイの大きさには目を見張るものがあります。
もちろん、表示領域の拡大も同時に伴っていますので、僅か1.3インチの差ですが使用感は大きく変わり、より快適な作業ができています。
・Touch IDは便利
これまで、MacBook Proにしか搭載されて来なかった指紋認証機能「Touch ID」がMacBook Air 2018には搭載されています。
MacのログインやApp Storeなどでのコンテンツ購入、さらにはApple Payの支払いまで。
これまでパスワードの入力を求められていた項目のほぼ全てで、Touch IDによる認証が可能になっています。
センサーに指を置くだけで認証されるというシステムはやはり便利ですし、不特定多数の目を気にする場所でパスワードの入力なくデバイスにアクセスできるのは、外出先で使う為にMacBook Airを購入した私としてもとても嬉しい機能です。
これらの機能の搭載に伴い、Apple独自のセキュリティ関連チップ「T2」チップも搭載され、スリープ時にはマイクが動作しない仕様になるなどセキュリティ機能が大幅に向上しました。これらセキュリティ関連機能は、目には見えない機能であるため、Appleもあまり大々的には宣伝しません。ですが、私はMacBook Air 2018のとても重要な変更点だと思っています。
・総評
MacBookからの乗り換えとしては優秀。だけれども完成度は80点。
これが、私がMacBook Air 2018に付ける評価です。
いつもの如く、手厳しい評価にはなっていますが、やはり一部のキーボードショートカットが使えないことを看過することは出来ませんでした。
これまでの操作性を失い、代替手段の使用を求められるというのはApple製品にありがちなことですが、キーボードショートカットという「時短ワザ」を没収するのはICT従事者の使用が多いMacとしては如何なものかと思います。
また、充電ポートを兼ねるThunderbolt 3ポートに電源ケーブルを接続した際の「キッチリ具合」は少々やり過ぎな域に達しており、一度刺してしまうとなかなか抜けない仕様となっています。抜けない仕様は一見すると良さそうに見えますが、ケーブルを足に引っ掛けた際などにテーブルからMacBook Airが落下する原因になります。
この辺りは、MagSafe廃止時から指摘され続けている問題ですが、比較的接続が緩かったMacBook 2016のことを思うと危険度はさらに上がっているように感じました。
・MacBook Air 2018 Photos