Appleのインダストリアルデザイン担当上級副社長であるJonathan Paul Ive(ジョナサン・アイブ)氏が、アメリカ ワシントンD.C.のハーシュホーン博物館で開催されたイベントと雑誌SMITHSONIAN MAGAZINEの取材に対し、自身のデザインに対する考え方や故Steve Jobs氏について語りました。

同氏はイギリス ロンドン郊外で、大学でデザインを教える銀細工職人の父から、絵を描いたり物作りをすることの喜びを教えられて育っています。そのことについて同氏は「デッサンは、単に絵を描くことではなくて、自己表現そのものだった」と振り返りました。

プロダクトデザインについて尋ねられたところ、iPhone Xについて「何年間も熱望していたもの」と語り、絶対的な自信を見せる傍ら、初代Apple Watchについては「私たちも、常に正しいことができているわけではありません」と語り、フィットネストラッカーとしての用途を前面に打ち出した同製品の戦略ミスを認め、「デザイナーは常に学び続けなくてはいけません」と述べ、進化を続けるために努力が必要であることを語りました。

そのお陰もあってか、先日リリースされたApple Watch Series 3は電話機能を持たせたCellularモデルが登場するなど、新規顧客の獲得に大きく貢献しています。

同氏がプロダクトデザインについて語っている中で、自社の噂話について「少ない事実に基づく、クリック数稼ぎのための中身のない文章だ」と語り、毛嫌いしていることも明かしています。

また、最後に同氏は故Steve Jobs(スティーブ・ジョブス)氏についても語っており、「彼の哲学はAppleが存在する限り存在し続けるだろう」と語っています。

 

個人的にJobs氏の哲学については何かはき違えているように感じますが、Appleを巡る噂話の生産性のなさや、適当な情報で世間を振り回すメディアの存在はIve氏がいう通りだと思っています。

 

Via: SMITHSONIAN MAGAZINE

最終更新日:2018年1月23日

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