今、Sleepionを買うなら断然「初代」が買いだ！　Sleepion 2を約3ヶ月使ってわかったこと

みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe（@WWDC1999）です。

今回は、本サイトでも紹介していたcheeroさんの睡眠ガジェット「Sleepion 2」の使用レポートをお届けします。
また、現在も併売されている初代Sleepionとどちらが良いのかも比較します。

私がcheero製品について書くと、どこからともなく「ステマ？」など散々言われがちですので、最初に記載しておきますが、Sleepion、Sleepion 2共に自腹で購入しています。

・個人的には買わなくてもよかった

いきなり斬り捨てから始まりますが、Sleepion 2の完成度はハッキリいって満足できるものではありません。

レビュー記事などでも触れていましたが、快眠に重要な3要素の中の1つを担うハズの本体スピーカーのサウンドが驚くほど軽い。オーディオ製品のレビューでよく使われる「シャカシャカ」した音で、聴くに耐えないとはいかないものの、初代の音を知っている身からすると「イマイチ」な印象を受けます。

オーディオ周りでいうと、Sleepion 2の特徴であるイヤホンジャックの挿入口が狭く、刺せるイヤホンが限られるなど、イヤホンで音を聴くにも使い勝手が悪い印象です。

また、事前に想定していて現実になったな。という不便な部分もあります。
これも以前に書いたことではありますが、Sleepion 2は専用バッテリーでのみ動作する設計ため、枕元にケーブルなどがゴチャゴチャせず、見た目はスマートで美しくなっています。しかし、就寝時に使うことの多いガジェットのバッテリー残量を、普段から気にするというのが案外というか、かなり面倒。

その結果、使用中に電源が切れたり、そもそも動かなかったりと、ACとバッテリー駆動を選べた初代Sleepionの優秀さを痛感するという結果になりました。とはいえ、1回のバッテリー充電で10日〜2週間程度は使用できますので、こうなるのは月に2回程度ではあるのですが。

さらに、ボタン周りもかなーり面倒で、「主電源」ボタンがサウンドの「再生/停止」ボタンも兼ねている為、押しやすいフロントのボタン類を全てスルーして、押しにくいサイドのボタンで本体の操作をするというよくわからない事態に陥ります。個人的には音量上下ボタンと電源ボタンが逆であればよかったと感じます。この辺りはバッテリーの都合もあるので、何ともいえませんが。

これら1つくらいであれば、「まぁ、仕方がないかな」と言えるレベルですが、個人的に許容できないことばかりが積み重なってしまったこと、カタログ的には初代以上の部分が多く、期待値が上がってしまっていた。というのが私がSleepion 2を買ってガッカリしてしまった要因だと思います。

・本体価格は初代より20%安、しかしランニングコストはそれ以上の上昇

SleepionとSleepion 2を比べて、まず最初に目に入る魅力的な点は価格の安さ。
記事執筆時点で、Sleepionは¥26,000に対しSleepion 2は¥21,384。後者が¥4,616安く設定されています。

しかし、ランニングコストの差を考えるとSleepionの価格差はないに等しいといえます。

その原因となっているのがSleepion 2から採用された「アロマリング」。
同梱物として最初から20枚入っていますが、1枚の寿命は3日程度。さらに睡眠時に使うと良い、ラベンダー、ヒノキ、ゼラニウムの枚数だけでいうと12枚。単純計算で36日で使い切ってしまいます。

アロマリング（右）

使い切った場合、公式サイトから追加注文ができますが、その価格は10枚で¥1,944。1枚あたり¥195で3日。

これだけを見ると、そう高くはないように見えますが、Sleepionに付属しているのはアロマオイル。
各5mlで、ラベンダー・ゼラニウム・ヒノキの3種類が同梱されています。

私は、2日に1回程度1滴を垂らして使っていますが、使用開始から2年以上経った今でも3本とも20〜40%程度残っています。（アロマの劣化云々はおいといて）ケチ臭いように思われがちですが、この程度で十分香りを楽しめています。（部屋は6畳）

そして、このアロマ。1本¥2,400とアロマオイルとしては高いように感じますが、3年で使い切ってしまったとしても¥0.5/1日とSleepion 2の¥65/1日を考えると、相当コストパフォーマンスには優れています。

・今、買うなら断然『Sleepion』

Sleepion 2のセールスをどんどん拡大していこう。
というタイミングになんてことを言うんだ。と言う話ですが、今、私が追加で購入するのであれば絶対に「Sleepion」を選びます。

先述の通り、製品としての完成度の低さやランニングコストの高さなど初代と比較すると不満に感じてしまう点が非常に多く、お世辞にも「Sleepion 2」の方が良いとはいえません。マイナーアップデートが入る可能性もありますが、SleepionとSleepion 2の併売が続く間は、前者を買うのがベストな判断だと思います。

と言いつつも、これはあくまで家庭で利用する場合のお話。出張や長時間の移動が多い方には、Sleepionよりもモバイル性が高いSleepion 2が向いているのではとは思っています。コスト的には不利なアロマリングも、持ち運ぶということを考えると初代に付属しているアロマ瓶よりも断然良いですし、使い辛いとはいえ、イヤホンジャックがあることで飛行機や新幹線などの音が出せない空間でも使うことができます。

結局はSleepionを使用するシーン次第。といえますが、私としてはSleepion 2よりも「Sleepion」の方がクオリティも高く、万人にオススメしやすいかな。と思っています。

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