みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe(@WWDC1999)です。
今回はタイトルにもある通り、今から約10年前の「WWDC 2008」(2008年6月9日)で発表された『Mac OS X 10.7 Snow Leopard』のオープニングを今更ながら見てみようという回です。
その「オープニング」を振り返る前に、Snow LeopardがどのようなOSであったかをザックリと振り返ります。
Contents
・Snow LeopardはIntel Mac専用OSへ
Snow Leopard最大の特徴。というよりも衝撃だった(と記憶しています)のが、PowerPCをサポートしない点。MacがIntelベース機に以降してから久しいので、なんのこっちゃと思われる方も多そうですが、2006年にIntelベースのiMacが登場してから、たった2年でのIntelベース機への完全以降だったため、多くのMacユーザーがこの年からリリース前までにMacを買い換えたのではないかと思います。
また、新機能よりもパフォーマンスと安定性に注力されたことで、システム本体と付属アプリケーションを含めたOS全体がLeopardよりもコンパクトになったことも最大の特徴といえました。今秋リリースされる「macOS 10.14 Mojave」もパフォーマンスと安定性に注力されている為、一部ではSnow Leopardの再来などと呼ばれていますが、どうなのでしょうか。
さらに、Mac App Storeが追加されたのもSnow Leopard(v10.6.6)からでした。
・かの有名なオープニング映像もSnow Leopard
もはや、どれだけの人がMacにオープニングがあったことをご存知なのかはわかりませんが、約10年前までは初回起動時やOSアップグレード後には必ずオープニングムービーが流れていました。
私が記憶する限り、MacOSが「X」になって以降、Snow Leopardの次バージョンである「Lion」がリリースされるまでは付けられていたかと思います。
・このオープニングを「今」観よう しかもMac上で
ここからが本日の本題です。
先ほどのオープニングムービーを再びMac上で観たい!と思った方はいらっしゃいませんでしょうか。
「YouTubeで観ればよくね?」と言われてしまうと、ぐうの音も出ない事案ではありますが、Mac上で観れた方が感動は100倍(ということでお願いします)ですので、このムービーを再び観る方法をご紹介します。
・必要なもの
Snow Leopardを搭載したMac
iMovie
おそらく、この記事をご覧の方の殆どがスッとSnow Leopardを搭載したMacを出して来られるか、仮想環境で立ち上げてしまえる方だと思いますので、深くは書きませんが以下の場所に「オープニング」のデータが格納されています。
/System/Library/CoreServices/Setup Assistant.app/Contents/Resources/TransitionSection.bundle/Contents/Resources
Finderを開き、Shift+Command+Gの「フォルダの場所を入力」のダイアログに上記をペーストしてもOKです。
ここにある「intro-sound.mp3」と「intro.mov」が、オープニングの映像と音楽です。映像と音楽が別ファイルとなっていますので、iMovieなどの動画編集アプリで1本にしてから楽しむのが良いかと思います。
・データが欲しい方への救済策
いくら、長年のMacユーザーの方でも「Snow Leopardをすぐには出せない…。」と言う方向けに、「intro-sound.mp3」と「intro.mov」さらにSnow Leopardのデフォルト壁紙を5K Retina化した壁紙をダウンロードできるようにしました。
著作権的にはマズイ気もしますが、こちらからダウンロードできます。(消えていたらゴメンなさい)
・振り返ってみた感想
2010年代もそろそろ終わりに差し掛かっているにも関わらず、今更何をやってるんだよと言う話ですが、旧MacOSで遊ぶというのも案外面白かったりします。
10年も経てば、あらゆる箇所が変わっていたりもしますが、今のmacOSの姿はSnow Leopardの時点で十分に確立されており、Windowsの迷走と比較するとその「変わらなさ」がMacの強みだと再実感させられました。定期的にUIを大幅に変更することを好むユーザーもいますが、改めてSnow Leopardと向き合ってみると「変わらないこと」が1つや2つはあっても良いのではと思わされます。
ちなみに、今回データを引き出したMacは「MacBook 2008 ブラック」(通称 MacBook クロ)で、2008年にメインマシーンとして購入したにも関わらず、翌年登場した13インチMacBook Proの導入に伴い、たった9ヶ月でメインマシーンの座を譲った、個人的なMac史の中ではある意味「最も残念」なメインマシーンだったりします…。