みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe(@WWDC1999)です。

今回は、先日訪れたマレーシアのSIMに関して簡単にレビューしておこうと思います。
本記事では、具体的な購入場所などは書きませんが、クアラルンプール空港で入国前後に購入することができます。

マレーシアには日本でいうdocomo、KDDI、SoftBankに該当するキャリアとして、Celcom Axiata、Maxis、DiGi Telecommunications、U Mobileの4社があるようですが、今回検証で使用したのはCelcom(セルコム)とMaxis(マキシス)です。他の2社も空港内にて旅行者向けSIMを販売しているのかもしれませんが、入国後一番目立つ場所に店舗があったのでこの2社を利用しました。

まず、マレーシアのモバイルバンドについて記載しておきますが、同国で電気通信事業者向けに解放されているバンドはGSM 900、GSM 1800、UMTS 900、UMTS 2100、LTE 850、LTE 1800、LTE 2600の7種類です。これらの中で、日本国内のキャリアでも使用されているのは、1800、900、2100辺りです。

国内で販売されているiPhoneに関しては問題なくどのバンドにも対応していますので、SIMロックさえかかっていなければ問題なく利用できます。Androidに関しても問題はないかと思いますが、KDDIの端末に関しては怪しいものもあると考えられますので、Androidの方は各社のホームページなどで対応バンドを確認することをオススメします。

・速度を確認

先程、Celcom(セルコム)とMaxis(マキシス)の2社を契約したとご紹介しましたが、私が契約したのはCelcomでしたので、速度検証はCelcomのみとなっています。しかし、この2社を比較してもエリアや通信速度に関しては遜色がなく、どちらを選ぶかは好みの問題だと思います。

上記が、Celcom回線のテスト結果となります。

計測結果を見ると、MVNOを除く国内3キャリアと同等の速度が出ていることがわかります。普段、私用のiPhoneをMVNOで維持している私にとってこの数字は考えられない程速い数値で、旅行者向けにも高品質な回線を使わせてくれるマレーシアキャリアの寛大さにも驚かされました。しかも、5日間/25RM(¥670)という破格の値段にも驚かされ、マレーシアの通信環境に3度驚くこととなりました。

・利用する上での注意点

CelcomとMaxisを利用してみて注意が必要だと感じたのは、両社の若干の仕様の違いです。

速度やエリアには違いはありませんでしたが、テザリングの有無に関しては決定的な違いがあります。今回、私がマレーシア滞在中にCelcomを利用していた理由もMaxisがテザリング不可であったからです。

海外滞在中でもラップトップでのメール確認やクラウドベースで仕事をされている方にとって、死活問題となる場合もあるかと思いますのでテザリングを利用したい方はCelcomを選んで下さい。

・総評

外国に行ってまで携帯電話を契約しなくても良いんじゃないの?

と思う方はまだまだ多いかと思いますが、私がWebに生きている(ネット依存症の最上級)ことを除いても、Grab(東南アジア版Uber)などの配車アプリを利用したり、Mapの利用、わからないことを調べられるなど、モバイル回線の有無が旅のクオリティーをかなり左右する時代です。

また、今回利用したマレーシアの回線はかなり品質が良く、日本からWi-Fiルータを借りて渡航するよりも安上がり&高品質な通信回線を確保できますので、現地のプリペイドSIMを利用しない手はないと思います。

マレーシアに渡航される方は、是非利用してみてはいかがでしょうか。

最終更新日:2019年3月12日

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