Apple の新しいアイテムトラッカー「AirTag」は、バッグやスーツケースなどに取り付けるのに適しているため、旅行中に持ち物を管理したい人には最適な製品といえるでしょう。

しかし、AirTag には様々な動作条件があり、想像通りに機能しないことも考えられます。そこで、「どこにいても使える機能」「近くにいないと使えない機能」「国や地域によって対応していない機能」など、覚えておくとよい仕様を米メディア MacRumors が紹介しています。

・「正確な場所を見つける」機能による AirTag の位置確認

AirTag は Apple の「Find My」アプリで追跡することができ、紛失した AirTag の Bluetooth 信号を利用して持ち主に位置情報を伝えます。Bluetooth 以外にも、AirTag には U1 Ultra Wideband チップが搭載されており、U1 チップが搭載されているデバイスでは、Bluetooth だけの場合と比べて、紛失した AirTag の距離や方向をより正確に把握することができる「正確な場所を見つける」機能を利用できます。

iPhone 11/12 シリーズユーザーが、紛失したアイテムを探す場合、「正確な場所を見つける」機能は、カメラ、加速度計、ジャイロスコープからの入力を使用して、紛失した AirTag の正確な位置を指示し、音、触覚、視覚的なフィードバックで案内します。

但し、ウルトラワイドバンドは一部の国ではサポートされていないため、「正確な場所を見つける」機能は以下の国では利用することはできません。

・アルゼンチン
・アルメニア
・アゼルバイジャン
・ベラルーシ
・インドネシア
・カザフスタン
・キルギスタン
・ネパール
・パキスタン
・パラグアイ
・ロシア
・ソロモン諸島
・タジキスタン
・トルクメニスタン
・ウクライナ
・ウズベキスタン

・Bluetooth で近くの AirTag を探す

「正確な場所を見つける」機能が利用できない国でも、AirTag オーナーは、約30~40フィート(約12m)の範囲内であれば、Bluetooth に頼って紛失物を探すことができます。AirTag には付いたアイテムを見つけるために音を流すためのスピーカーが内蔵されており、「Find My」アプリで音を流すか、Siri に音で AirTag を探してもらうことができます。

しかし、AirTag がその範囲外にある場合は、自分のデバイスの Bluetooth 信号では見つけることができません。代わりに、Apple デバイスの幅広い「探す」ネットワークを利用する必要があります。

・ネットワークで AirTag を探す

Apple の「探す」アプリでは、範囲外にある AirTag の位置を追跡することができますが、自分のデバイスの Bluetooth 信号に頼ることはできません。その代わりに「探す」ネットワークで、世界中にある約10億台の Apple デバイスを利用して AirTag の位置を確認することができ、他の人のデバイスによって位置が確認されると、関連するアイテムが地図上に表示されます。

ただし、僻地を旅している場合、AirTag がユーザー自身の近くになく、その場所にいずれの Apple デバイスもない場合、「探す」アプリの地図上では最後に見られた場所しか取得できません。

Via: MacRumors

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