みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe(@WWDC1999)です。

今回は、Ankerより販売が始まった30W USB-PD充電器「Anker PowerPort Atom PD 1」をレビューします。本製品は、Ankerの研究により開発された窒化ガリウム(GaN)技術で、小型、低発熱を実現したACアダプタです。

昨年の米国での発表より、登場を心待ちにしていた製品ですので、早速ガチレビューしていきます!
*本記事は写真中心の「フォトレビュー」、ガチ検証を含む「ガチレビュー」の2種類を用意しています。

フォトレビューガチレビュー

・開封&レビュー

パッケージ

内容物は本体と取扱説明書類

本体

USB-PD出力口

本体底部。PSEマークがあります。

・出力をチェック

本製品は、最大30WのUSB-PD出力に対応しており、MacBook/AirやiPhoneとiPad Proの高速充電にも対応します。また、USB-PDを充電に利用するあらゆるデバイスや、速度は低下するもののMacBook Pro 13インチなどを充電することができます。

実際に、MacBook Air 2018で充電状況を確認したところ、30Wでの充電がされていました。

また、USB-Cチェッカーを用いた電流の可視化テストでも19.5V/1.45A(28.2W)の出力を確認することができました。

iPhone 8を接続した際には、8.95V/0.64Aでの充電を確認

iPhone 8に接続した際の高速充電の値として、8.95V/0.64Aというのはかなり低い値ですが、iPhoneのバッテリー残量が50%以上あった為、電圧が下げられて充電されているものと考えられます。

・本体サイズは驚くほど小さい

本製品の特徴といえる、超小型筐体。
実際、筆者が実物を目にした時、30WPD充電器としては超小型で、かつてない衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。

実際、MacBook Airに付属するApple純正30W充電器やAnker PowerPort Speed 1 PD30と比較すると、かなり小さくて軽く、同じ出力の充電器とは到底思えません。比較対象として見合いませんが、iPhoneに付属する5W充電器より一回り大きい程度のサイズ感で、持ち運びには非常に便利なサイズとなっています。

iPhone付属の充電器と比較しても一回り大きい程度。満充電所要時間は約2時間の差。
なお、ケーブルは、Anker PowerLine II USB-C & Lightning ケーブルを使用中。本製品を購入したなら合わせて購入したい逸品。

・開封

パッケージ

内容物は本体と取扱説明書類

本体

USB-PD 出力口

・PDOを確認

本製品の出力仕様は説明書などでは、5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A(最大30W)となっています。

クリックで拡大

これらの表記が実際の挙動と差異がないかを確認したところ、以下の通りの結果を検出しました。

クリックで拡大

検出されたPower Data Objectは、仕様と表記内容が一致していました。また、USB-PDの規格に沿わない出力項目は一切確認されませんでした。これらに加え、Vbus Hot(Cold Socket)やQuick ChargeなどUSB-PD以外の急速充電規格への反応などもみられず、完璧に規格に沿った設計がなされているといえます。

・温度を確認

次に、本製品の販売ページの特徴にも挙げられている熱について。
Ankerは、窒化ガリウム(GaN)技術で、小型、低発熱を実現したとしています。

実際、レーザー温度計を使用して表面温度を計測したところ、40.7℃(約105.2℉)以上の発熱箇所は確認されませんでした。(温度計測は1時間に1度、計7回実施)

他の30W出力に対応したUSB-PD充電器と比較すると、5℃程度表面温度が高い結果となりましたが、肌に接触するデバイスではないこと、周囲に悪影響を及ぼす温度とはいえない為、通常使用では問題にならないレベルの発熱と言えます。

・過電流保護機能を確認

過電流保護を20V/1.5Aの条件で確認したところ、以下の通りとなりました。

検証の結果、19.3V/1.73(33W)以上の電流を流すことは確認されず、公称値の30Wを3W上回る程度の出力で保護機能が動作することから、有効に保護機能が作動していると結論付けます。

・その他の簡易的な検査

USB-CチェッカーとMacBook Air、iPhone 8を用い、充電中の出力電圧の可視化チェックの結果は以下の通りとなりました。

MacBook Air:19.5V/1.45A(28.2W)

iPhone 8:8.95V/0.64A

MacBook Air接続時に30W充電器として認識されており、充電所要時間など付属の純正充電器となんら遜色のない性能であることが確認できました。なお、iPhone 8に接続した際の高速充電の値として、8.95V/0.64Aというのはかなり低い値ですが、iPhoneのバッテリー残量が50%以上あった為、電圧が下げられて充電されているものと考えられます。

・プラグが折り畳めない点をどう捉えるか

本製品最大のネックと思われるのが、電源プラグが折り畳めない点。
昨今の充電器の大半がプラグ折りたたみ式である為、見た目のコンパクトさやスマートさでは折りたたみ式には敵いません。

また、持ち運ぶ際に他のデバイスを傷付ける恐れもあり、その点からもやや不安が残る形状となっています。

しかしながら、私は、ここまでの小型、軽量を成し遂げた本製品に、プラグの折りたたみを求めるのは贅沢過ぎると思っています。なぜならば、プラグ折りたたみ式を採用した場合、本体サイズの大型化は避けられず、小型、軽量という本製品のアドバンテージが薄まってしまう為、バランスを鑑みてもこの仕様がベストなものだと思います。

・総評

とりあえず、これを選べば間違いない。
私が本製品に言いたいことはそれだけです。

その理由は、ここまで記事を読んでいただいた方なら十分わかると思います。
規格に沿った完璧な設計と、超小型、軽量。文句の付けようがありません。

30WのUSB-PD充電器を購入する際は、必ず本製品を購入するようにして下さい。
これ以外に最良の選択肢は、現時点ではこの世に存在しません。

やや言い過ぎな感は否めませんが、本当に良い製品ですのでUSB-PD充電器の購入を検討中の方は、是非本製品も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

What's your reaction?

コメントをどうぞ

Error(Copyrighted Image)