みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。
USB-C ケーブルはお使いでしょうか。Android ユーザーの方なら比較的前から使用していた方も多いでしょうし、Apple ユーザーの方も MacBook や iPad での採用に伴い、使う機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。
しかし、USB-C ケーブルとひとことに言っても多種多様なものがあり、現状はカオスを極めています。そんな中、老舗アクセサリーメーカーの Belkin のサブブランドの Playa より何やら良さげなケーブルが発売されていますので、チェックしてみました。
・開封
パッケージ
内容物は本体と説明書(なぜか全て中国語)
ケーブル先端
ポップなパッケージを開けると、なぜか中国語オンリーの説明書が登場。元々は中華圏での販売を想定して作られた製品なのでしょうか。
また、製品販売ページでは、ケーブルの皮膜部分はわずかに黒が混ざるシマシマ模様でしたが、実物は遠目から見てもかなりの割合で黒が混ざっているシマシマです。これは、購入時の想像とはややかけ離れたもので、開封して「ん?」となりました。(ホワイトではなくグレーのケーブルだよね。これ)
・ケーブルの性能をチェック
本製品の販売ページには、USB-IF 認証を取得していて安全!などと謳われていますが、USB-C ケーブルで大切なのはそこではありません。
いくら USB-IF の認証を取得していたとしても 3A なのか 5A なのかが重要であり、これ次第で使用できるシーンが変わってきます。そのため、この点に具体的に言及しないのは非常に困ります。
ケーブルチェッカーを使用して確認したところ、USB 2.0 3A ケーブルであることがわかりました。これは、60Wまでの電気量を扱えるものであり、スマートフォンやタブレット、一部のラップトップの充電に使用できますが、充電に60W以上の電気量が必要なデバイスには必要な電力(60W以上)を供給することができません。
エレコム EC-YAC04WH で確認
実際、100Wの USB-PD 出力が可能な充電器に本ケーブルを接続しても20V/3A(60W)が上限となり、それ以上の電流は流れないようになっていました。
・総評
本製品は「わざわざ選ぶ必要はないケーブル」なのではないか?と感じています。
筆者は検証用の3A ケーブルを必要としていたため本製品を購入しましたが、今時 ¥1,000 未満で購入できる3A ケーブルをわざわざ ¥1,700 出して購入する必要はないと思います。また、有名メーカーの5A ケーブルが ¥2,000 程度で購入できることを考えると、さらに本製品を選ぶ意味は薄れます。
それを除いたとしても、今のご時世に 100W に対応しないケーブルは使い勝手が良いともいえませんし、製品のイメージ図と実物のカラーの違いがあまりにも大きすぎる点も「どうなの?」と思う点です。(というか、Belkin のサブブランドとはいえ Belkin を名乗っているのにこれは酷い、なんならここが一番気に入らない)
とはいえ、ケーブルとしては以前レビューした Belkin の USB-C – Lightning とほぼ同じ質感で安っぽさはなく、皮膜も程よい硬さで使い回しに苦労するといったことはありません。