みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。
この記事では、iPad を充電するときに使いたいオススメの充電器をご紹介します。iPhone 版はこちら。
今回ご紹介する製品の詳細は各製品の製品名をクリックしていただければ、本誌のレビュー記事をご覧いただけます。
なお、本誌はいかなるメーカーからも PR 案件を受けておらず、本誌運営会社は日本の独立資本であることを改めて強調しておきます。
Contents
・前提として
Apple は iPad のラインアップを幅広く持っており、廉価版の iPad、通常グレードの iPad Air、小型版の iPad mini、プロ向けの iPad Pro 11/12 の4種類が存在します。
これらには、様々な仕様の違いが存在しますが、充電周りの仕様も大幅に異なります。
そのため、この記事を読む前にどの iPad を使用しているのか、購入しようとしているのかを正確に把握し、読み進めて下さい。
「仕様が違う」とはどういうことなのか?疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。簡単にいえば、使用する充電器のW数が大きく異なります。W数に違いがあるということは、充電速度に大きく影響する部分ですので、間違った充電器を選択すると「充電が遅い」直接的な原因となります。
現在、販売中の iPad のラインアップにおける適切な充電器のW数は以下の通りです。
・iPad Pro 12.9(M1):40W
・iPad Pro 11(M1):30W
・iPad Air 5:30W
・iPad mini 6:30W
・iPad 9:20W
なお、旧モデルについてもおおよそ上記の通りとなりますが、iPad Pro 12.9 に関しては M1 採用前は最大30Wとなっており、iPad(無印)に関しても、旧モデルは12Wが最大となっています。
・イチオシは純正品
衝撃かもしれませんが、筆者が最もオススメする iPad 用の充電器は Apple 純正品です。
その理由は、充電速度が最も速いから。というものです。
適切な W数さえ選べば「どれも同じなのでは?」と思われがちですが、これまで100台以上の USB-C 充電器を見てきた筆者ですら、過去一度たりとも純正品を超える充電速度を出した充電器には巡り合ったことはありません。
また、製品保証の面から見ても純正品は有利となります。というのも、Apple は製品修理が保証対象であるか否かを判断する際に異様に純正充電器を使用したかを気にします。そのため、電源周りの異常・修理の際に純正品を使用していない時に発生した故障であると判明した場合、まず保証は適用されません。
これまでは Mac でこの対応を行うことが多かった印象ですが、近年では iPhone や iPad でもこの質問を受けることが増えており、デバイスを余裕でぶっ壊す充電器が出回っている昨今の情勢も加味されているのかもしれません。
※なんでそんなに頻繁にデバイスをぶっ壊すんだ。という話は、筆者が保守系の仕事をしていたりもするからです。
・Belkin BOOST↑CHARGE 30W USB-C PD GaN Wall Charger
iPad シリーズの中で最も一般的に使用されている、30W充電器のオススメは Belkin BOOST↑CHARGE 30W USB-C PD GaN Wall Charger です。
本製品は、小型ながら30Wの出力が可能な充電器であり、プラグも折り畳み可能です。また、Belkin は Apple と親交の深いブランドの1社で、安全性や品質も非常に高いメーカーです。
・Belkin BOOST↑CHARGE PRO 65W DUAL USB-C GAN WALL CHARGER WITH PPS
iPad Pro 12.9(M1)向けのオススメ充電器は、Belkin BOOST↑CHARGE PRO 65W DUAL USB-C GAN WALL CHARGER WITH PPS です。
本製品は、1ポート使用時最大65Wの出力が可能となっている上、2ポート同時の使用も可能な製品です。2ポート使用時でも、iPad Pro(40W)と iPhone(20W)を高速充電できる性能を持っています。
家でも外出先でもこれ1台で充電器はOKといえる製品で、2ポート製品としてはかなり完成度が高い製品です。
・Anker 312 Charger (20W)
iPad 9 向けのオススメ 20W充電器は?と聞かれれば、Anker 312 Charger (20W) を挙げます。
Anker は製品毎に品質差にバラツキがあり、一概にオススメできるメーカーではありませんが、本製品に関しては性能・価格共に文句のつけようがない良い製品です。
小型・軽量な筐体かつ、使用中の発熱もほとんどない非常に優秀な充電器です。古い iPhone に同梱されていた 5W 充電器とほぼ同じサイズであり、万人に使いやすい製品だと思います。
・ところで Apple の高速充電を正しく理解していますか?
今回ご紹介した3つの充電器に採用されている端子は、USB-C(Type-C)というものです。
Apple は iPad の高速充電が動作する条件として、USB-C 充電器と USB-C – Lightning ケーブルを使用することを明記しています。これは、Apple 高速充電が USB を使った電力供給規格 USB Power Delivery を利用したものになっているためです。
正しい組み合わせを使用しない限り、高速充電は利用できませんので充電器やケーブル選びは慎重に行う必要性があります。
また、この高速充電にも世代や対応機種リストが存在します。この辺りの詳しい仕様をさらに知りたい方はこちらの記事もあわせてお読み下さい。
・まとめ
以上が筆者のオススメする iPad 用 USB-C 充電器です。
今回は、筆者自身の使用経験をもとにすることはもちろんのこと、各製品の安全性についても担保できる製品のみをピックアップしました。そのため他の媒体と比較すると、ひと味違った製品チョイスになっているのではないでしょうか?
みなさまの充電器選びの参考になれば嬉しいです。