Apple が、ロンドンに新しい直営店 Apple Battersea をオープンすることを発表しました。

ショッピングモール内

同社は、現地時間の2023年6月16日にイギリス26店舗目となる直営店 Apple Battersea をオープンするということです。

同店舗は、ロンドン南西のバタシー・ナイン・エルムズのテムズ川沿いにある、バタシー発電所を改装した商業施設に入居する形となります。なお、同施設のオフィスフロアには Apple のロンドンオフィスも入居する方針となっています。

バタシー発電所は、1929年に建設された石炭発電所で、AステーションとBステーションから構成され、いずれもメトロポリタン=ヴィッカース製の発電機を装備、発電量が最も多かった1955年は503 MWの発電量を誇っていました。

バタシー発電所外観

しかし、天然ガスや原子力発電などの発電の近代化により、1975年にAステーションが、1980年にBステーションも閉鎖され、これ以降、発電所としての機能は有していませんでした。

その後、1990年台に入り、再開発プロジェックトが幾度となく立ち上がるものの、発電所が有していた多額の債務や建物の老朽化などが原因で2012年まで放置が続いていました。その間にも、同発電所の建築様式であるブリック・カテドラル・スタイルが評価され、2007年にはイギリス指定建造物グレードII に指定されています。

現在のショッピングモール化は、マレーシアの開発会社であるSPセティアおよびシム・ダービーにより約90億ドルを投じて行われ、2021年にオープン。地下鉄 Northern Line の延伸により、バタシー発電所駅が開業し、ロンドン中心部からのアクセスも大幅に改善されています。

 

Apple Battersea

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