iMoreが公開した記事によると、iPadはiPhoneとは違い、バッテリーが劣化していても性能抑制を行っていないということです。

iPhoneとiPadには「iOS」が搭載されており、大部分のシステムが同じものとなっています。しかし、iMoreはiPhoneのようにバッテリーが劣化しても「iPadについては、少なくとも現時点では心配ない」と述べています。実際、iOS 10.2.1以降に搭載されている性能抑制機能が、iPadでは有効にされていません。

これには、両者のバッテリー容量の違いが影響しているといい、仮にiPadのバッテリーが劣化し、出力が不安定になってもiPhoneよりもその影響を小さくとどめることができるとiMoreは説明しています。また、iPadは充電の頻度がiPhoneよりも少ない傾向にあること、本体サイズが大きく放熱性能に優れており、iPhoneと比べると低温で使用されることも少ないため、そもそもバッテリーの劣化し辛くなっているということです。

なお、AppleもiPhoneとiPadのバッテリー寿命には大きく差があることを正式に認めており、公開されているドキュメントによると、iPhoneは500回が目安なのに対し、iPadは1,000回の充電サイクルが目安と記載されており、iPhoneよりも長期間の使用に耐え得る設計となっているようです。

筆者は過去に数百台単位のiOSデバイスの管理業務を担当したことがありますが、そう言われてみれば、バッテリーの劣化をよく聞くのはiPhoneで、iPadではあまり聞かないような気がしますし、iPadのバッテリー交換をAppleに依頼した経験もありません。

 

Via: iMore

最終更新日:2018年1月18日

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