みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe(@WWDC1999)です。

今回は、スマートフォンの充電器や家電製品に書かれている「100V」や「240V」という数字の意味や違いについてご紹介します。

まず、この「V」の読み方ですが「ボルト」と読みます。
「理科の授業でそういえば習ったな」と思い出す方も多いかと思いますが、実生活を送る上ではイマイチ重要性がわかり難いこの単位について掘り下げて行きます。

なお、お約束となりつつありますが、本稿はみなさまにわかりやすく内容を理解していただく目的で作成しておりますので、詳細などを省略している場合もあります。その点についてはご容赦下さい。

・V(ボルト)は電気を押し出す力の単位

まずは、そもそも「V」ってなんだっけ?というところからです。

「V」(ボルト)は、電気を押し出す力の単位で、川に例えると「水の流れる速さ」のようなものです。
混同しがちな「A」(アンペア)は電気の流れる量をあらわす単位で、こちらを川で例えるなら「川の幅」のようなものです。

なお、「W」(ワット)は実際に消費される電気エネルギーをあらわし、この値が大きいほど電力を多く消費します。

・スマホの充電器に書かれている「100V〜240V」とは?

スマートフォンなどの充電器や電化製品の多くに記載されている「100V〜240V」という数字。

どういう意味なんだろう?と表記を見て疑問をもった方も多いと思います。
この数字は、大抵の場合「コンセントに接続できる機器」に記載されており、スマートフォンなどの充電器でいうと、ケーブルではなく「ACアダプタ」に記載されています。

(クリックで拡大)

この「100V〜240V」という数字は、その機器がどのV数までの電圧入力に対応しているかを表しています。

多くの機器で、100V〜240Vと幅が大きく取られているのは、日本以外の国での使用も考慮されているためです。日本と同じ形状のコンセントを採用しているアメリカでは、プラグの形こそ同じですが日本(100~110V)よりも高い120Vの電圧が使用されており、フィリピンなどではさらに高い220Vが採用されています。

その為、iPhoneなどグローバル販売を前提として開発される製品の充電器は、100V〜240V対応で作られます。逆に、この表記が110Vまで等の表記があるものは、日本国外で使用すると発火し、建物火災に繋がりますので、絶対に接続しないで下さい。

なお、Vの値が大きくなればなるほど使える電気量は増え、100Vよりも240Vの方が大きな電流を流せるため電気を流す時間は短くなります。ですが、電気量が増えるからといって電気料金が2倍になるということはありません。

・モバイルバッテリーの「5V/9V/12V」とは?

スマートフォンの充電器に次いで、「V」の表記を見かけるものといえばモバイルバッテリーです。

多くの製品では本体の底面に記載がある(クリックで拡大)

こちらは、充電器よりも遥かに低い「5V」が、一般的な電圧値として記載されています。基本的なVの概念は、充電器の時と同じですので、流せる電圧の値を表していると解釈していただいて構いません。

現在、販売されているモバイルバッテリーのV数の上限は、高速充電規格 USB Power Delivery の規格最大値である 20V となっており、15V、12V、9V、5Vがそれに続く形となっています。

これらの数値は、先述のACアダプター(入力)の解釈とは異なり、その機器がどのV数までの電圧出力に対応しているかを表しています。

V数が高ければ高いほど、スマートフォンなどの機器を高速に充電することができます。もちろん、より高圧な電流を取り扱うこととなりますので、デバイス側の対応も必須となり、全ての機種で一概に使用できる訳ではありません。

なお、5Vの後に記載されることの多い、「1Aや2A」などの数字についてはこちらの記事で詳しく説明しています。

・充電器に必要なその他の情報

本記事は、充電器に記載されている「V」について解説する記事ですが、充電器繋がりということもあるので、安全な充電器を見極める方法についても簡単にご紹介しておきます。

具体的な方法として、「PSEマークが本体に印字されているか」があります。
このPSEマークというのは、日本国内で電気製品を販売する際に必ず表記する必要があるマークで、このマークがあるものは「電気用品安全法に基づき、国の定める安全基準の検査に合格した電気製品」となります。

このPSEマークは、粗悪な製品(主に中国からの直輸入に多い)には滅多に記載されておらず、充電器の安全性を見極める一定の基準となります。また、モバイルバッテリーについても、PSEマークがある製品を選ぶことで、予期せぬ事故を減らすことに繋がります。

・事故を減らすために

今回、筆者が本記事を執筆した理由の中に、V数の意味を理解せずに使用し、発生する電気事故の多さがあります。

スマートフォン充電器の項でも触れた通り、適切なV数の機器でない場合、電気火災に繋がる原因となります。これが原因の事故の場合、接続して1分以内に煙や焦げた匂いが発生するため、それ以上の建物火災などに発展するケースは少ないようですが、火傷や充電器の破損などに繋がる危険な事故を招きます。

本記事を読み、V数の違いがどれほど危険なのかを理解し、海外旅行などの際には変圧器や240V対応の充電器などを利用し、安全な利用に役立てていただければと思います。

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