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[レビュー]Anker PowerCore III 19200 60W をチェック

みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

今回は、Anker PowerCore III 19200 60W をレビューします。本製品は、最大60Wの USB-PD 出力に対応したモバイルバッテリーです。19200mAhの大容量で iPhone 12 を4回以上、iPad Pro 11インチを約1回半、MacBook Air 13 インチを約1回満充電にすることが可能な製品です。

・フォトレビュー

内容物は本体、ポーチ、充電用ケーブル*2(USB-A – C/ C – C)、取扱説明書

本体

USB-C ポート、USB-A ポート、バッテリー残量インジケータ付電源ボタン(上部)

Anker PowerCore+ 19000 PD(奥)と比較

・USB-A を使うか否か

本製品の USB-C からの最大出力は60Wとなっていますが、これはあくまでも USB-C ポート単体で利用した場合です。

MacBook Air 上で60W充電器として認識されている

この場合、MacBook Pro 13 でも「充電」が可能ですが、USB-A ポートを2ポート同時に使用してしまうと、USB-C の出力が USB-A 側に回され、C の出力は最大でも36W程度にまで抑えられてしまいます。そのため、デバイス上では30W充電器として認識されるようになり、MacBook Pro 13 では「給電」状態となります。

給電状態になると、通常使用ではバッテリーは増えも減りもしないという状態になり、負荷の高い作業を行うと徐々に減少していきます。そのため、ラップトップを充電しながらスマートフォンも充電したいという用途にはやや役不足感が否めません。

・動作検証

ここでは、USB-C ポートの Power Data Object(PDO)と USB-PD 以外の急速充電への対応の有無、過電圧に対する保護機能の3点を確認しました。

PDO は表記よりも大きい値の場合、デバイスを破損させる恐れがあり、小さい場合は景品表示法上の問題が生じます。また、USB- PD 規格では USB-PD 以外の急速充電への対応を禁止しています。過電流に対する保護機能は、異常発熱・出火などを防ぐ目的の保安機能として実装されています。

問題のある製品の場合、主にこのいずれかのポイントで問題点が露見するため、本誌ではこの3つの検証結果を主に使用しています。

結果、PDO は製品本体の記載や販売ページに記載されているものと一致していました。USB-PD 以外の急速充電への対応は、Quick Charge 3.0、Samsung AFC、Huawei SCP への対応が確認できました。また、過電流保護に関しては特に問題は見受けられませんでした。

なお、USB-PD 以外の急速充電規格への対応は、USB-PD の規格に沿わないもので、本来であれば規格違反に該当する仕様となります。しかし別検証で、上記の急速充電を使用中でも規定外の電力供給は行われていないことを確認しており、これらが原因の使用上、保安上の問題が発生することは極めて低いと考えられます。

なお、USB-A ポートに関しては USB-BC 1.2、Samsung 2.0A、Apple 2.4A に対応しており、様々なデバイスの充電に最適化されています。また、過電流保護についても表記通りであることを確認できました。

次に、モバイルバッテリーとしての性能について検証した結果をご紹介します。

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本製品のバッテリー容量は、19,200mAhとなっています。それに対し、実際に有効に使用できる容量である実行容量は60.25Wh(約16,284mAh)となりました。これは、表記容量の84.81%に値し、効率の良いモバイルバッテリーはこの数値が80%以上であることから、本製品はエネルギー変換効率に優れた製品だといえます。

なお、本製品は100Wh以下のバッテリー容量であるため、手荷物に限り航空機への持ち込みが可能です。

・総評

本製品は、ラップトップ充電用に最適なモバイルバッテリーを探している方にオススメできる製品だと感じています。

出先でラップトップをフルスピードで充電できる点はもちろんのこと、本体充電時間も60Wの USB-PD 充電器を使用すれば約2時間程度で満充電ができるなど、出入力共にパワフルで大容量のモバイルバッテリーにありがちな充電が遅いという煩わしさがありません。

但し、先述の通り USB-PD 以外の急速充電規格への対応は USB-PD 規格に準拠しないものです。また、本製品は Quick Charge に加え、Samsung AFC、Huawei SCP への対応も行われており、他の同社製品よりも更に多くの急速充電規格に対応しています。この点については安全性や使用に支障はないものの、個人的には引っかかるポイントです。

ラップトップ用のモバイルバッテリーを探しているという方は、本製品もチェックしてみてはいかがでしょうか。

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