みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

この記事では、Windows ラップトップ(ノートパソコン)の HDD を SSD に換装する方法および、その効果をご紹介します。

なお、この類の記事は巷に溢れていますので、特に目新しい検証ではありませんが、今回検証に使用するラップトップ(Dell Latitude 3550)での実績はなかったため、参考程度に残しておきます。

・そもそも HDD と SSD の違いとは?

換装作業に入る前に HDD と SSD の違いについて今一度ご紹介しておきます。

HDD は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)の略称であり、円盤状のディスクに磁気を使いデータを読み書き(保存など)を行う記憶媒体です。SSD は、ソリッドステートドライブ(Solid State Drive)の略称であり、半導体にデータを読み書きする記憶媒体です。

両者の違いは様々ありますが、最も大きな違いは動作速度の違いです。

換装後の検証でもデータをお見せしますが、SSD は HDD よりも約3倍高速であり、この速度差によりコンピュータの動作速度が大幅に向上します。具体的には、シャットダウン状態からの起動時間の短縮、各種ソフトの起動/動作/終了速度の向上などです。

・Dell Latitude 3550

今回、検証に使用するのは Dell Latitude 3550 です。

このラップトップは、2015年に発売されたモデルで、CPU に Intel Core i3-5005U 2GHz(第5世代/Broadwell)、メモリ 4GB、ストレージ 500GB HDD が出荷時の構成です。今回はこの構成の中の HDD を変更します。

・使用する SSD

今回、換装に使用する SSD は「キングストン SSD Q500 240GB」です。

Amazon で購入できる240GB SSD ではかなり安価な部類に入り、¥4,000程度で購入することができます。

なお、速度面や耐久性の観点からこの選択はいかがなものかという話もありますが、換装するコンピュータが既に6年落ちであること、コンピュータの基本性能的にも SSD の速度が動作に影響を与えることは皆無であることを考慮し、本製品を選択しました。

・換装準備

前置きが長くなりましたが、いよいよ換装作業に入ります。

換装作業の手順は、大きく分けて2つのステップとなり、まずはデータの移行作業を行います。

ORICO 2.5インチ USB-C HDD ケースを使用

購入した SSD を外付け2.5インチ HDD ケースに装着し、データを移行する Windows に接続します。

フォーマットされていない SSD を Windows に接続した場合、認識されませんので、検索バーなどから「ディスクの管理」を起動し、未割り当ての表記があるディスク(今回はディスク1)を選択、右クリックし「新しいシンプルボリューム」から SSD を初期化します。

初期化時には必ず、MBR もしくは現在装着されている HDD と同じフォーマットで SSD を初期化します。

なお、筆者はこの作業が面倒だったため一旦、Mac に接続し「ディスクユーティリティ」で MS-DOS(FAT)でフォーマットした後、Windows の「PC」>「プロパティ」でファイル形式を適正化しました。この方法は場合によってはトラブルの原因になりかねますので、試す場合は自己責任でお願いします。

・クローンの作成

SSD が Windows 上で認識されたら、いよいよ HDD のデータを SSD に移行します。

今回、クローン作成には EaseUS Todo Backup Free 9.1 を使用しました。本稿執筆時点で最新のバージョンである、バージョン12はクローン作成機能が有料化しており、無料でクローンを作成するには旧バージョンを利用する必要があります。

起動すると右上にクローンボタンが表示される

クローンを作成するディスクを選択し、移行先の SSD を選択、ウィンドウ左下の SSD に最適化にチェックを入れる。

クローン作成は約30分程度で終了し、これにてソフトウェア側の移行準備は完了となります。

・換装開始

ここからは、ラップトップを分解し HDD を SSD に交換していきます。

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1. 赤丸で囲った部分にあるネジ(2本)を外す
2. 裏蓋と本体にある隙間にピックなどを差し込み、内部のツメを外す

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1. 緑の四角で囲った部分にある HDD コネクタケーブルを外す
2. 赤丸で囲った部分にあるネジを外す(4本)
3. オレンジの四角で囲った部分にある HDD 引き出し用のベラを上方向に引き、HDD を取り出す

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1. HDD マウンタを固定するネジを外す(4本)
2. 外した HDD マウンタを SSD に取り付ける
3. 逆の手順で組み立てる

・分解のメモ

Dell Latitude 3550 を分解して判明した点をご紹介しておきます。

このラップトップは裏蓋を開けるだけで、HDD、メモリ、CPUファン、バッテリー、無線カードにアクセスすることができます。そのため、これらの交換作業は裏蓋を開けるだけで行うことができます。

なお、CPU へのアクセスはさらに分解が必要な構造となっており、グリスの塗り替えなどは本格的な全バラシになることが推定されます。但し、分解を行っても CPU はマザーボードにはんだ付けされていますので、CPU 交換はかなり難易度の高いものとなります。

・交換後

クローン作業および SSD への交換作業が正常に完了している場合、作業後に電源を入れるだけで以前通り Windows が起動します。

交換前後のディスク読み書き速度を比較すると、最大約5倍高速になっていることがわかります。

起動速度の違いを動画で比べると一目瞭然

・総評

HDD を SSD に換装するだけでコンピュータの動作は見違えるほど高速になります。

筆者は過去に同じ作業を何度か経験していますが、どのケースでも SSD への換装はコンピュータを高速化する最も有効性の高い手段だと感じています。特に今回のような6年型落ちでスペックも高くないコンピュータでも SSD 化により、ある程度スペックの高いコンピュータを使用している様な動作感を得ることができます。

さらなる動作速度の向上を狙いたい場合、メモリを8GB以上にするという手段もありますので、そちらも合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

昨今、コンピュータの必要性が再認識させられ、利用が再び広がっています。それに伴い、新しいコンピュータを購入する方が増えていますが、既にあるコンピュータを快適に使える様にすることも可能です。今回の SSD 換装もその一例ですので、できるだけコストをかけずに快適な環境を手に入れたいという場合はこの方法を検討してみてはいかがでしょうか。

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