みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

本誌読者のみなさまは、先日発表された iPhone 13 シリーズは既に購入されましたでしょうか?「毎年の恒例行事」「今年はちょっと…」「新色良いよね」など、意見は様々だと思います。ちなみに、筆者は今年も見送りを決め込んだクチです。

そんな iPhone 13 シリーズですが、今年は Pro モデルに新色「シエラブルー」が追加されました。iPhone 12 Pro のパシフィックブルーをより鮮やかにした仕上がりで、惹かれた方も多いのではないでしょうか。

今回は、iPhone 13 Pro に似合うブルーの充電器「Anker 511 Charger (Nano Pro)」が Anker より発売されましたのでレビューします。本製品は Apple デバイスを高速充電することができる最大20W出力の USB-PD 充電器です。

・開封

パッケージ

内容物は、本体、取扱説明書*2

本体

プラグは折り畳めない

USB-C 端子

先代の Anker PowerPort III Nano との比較

・本体の仕様をチェック

ここでは、充電器の仕様がどのようになっているかを確認します。

Power Data Object(PDO)、USB-PD 以外の急速充電への対応の有無、過電流に対する保護機能の3点を確認し、安全上の問題がないか、景品表示法上の問題がないかを確認します。

PDO および 対応する急速充電規格を確認したところ、PDO は製品の表記などと一致していました。

対応する急速充電規格については、USB-PD 以外にも Quick Charge 3.0 などへの対応が見られ、この点は安全性の問題はないものの、厳密にいえば USB-PD 規格には準拠していません。

また、本製品は20W充電器として販売されていますが、厳密にいえば19.98W充電器です。これは、Apple 純正品を含め各社共通の仕様ですので、景品表示法の優良誤認にあたるのでは?と思われるかもしれませんが、この認定には「著しく異なる」必要性があるため、0.02W程度では問題にはならないと推測されます。(要判例)

次に過電流の保護機能が正常に動作するかを確認しました。

過電流に対する保護機能は、異常発熱・出火などを防ぐ目的の保安機能として充電器には必要不可欠なものです。

確認の結果、9V、5V共に、仕様に記載されている値より少し超える程度で過電流保護機能が動作していることを確認できました。

最後に各種デバイスでの充電状況を確認しました。

確認に使用したのは、iPhone SE(第2世代)と iPad 6 で、iPhone で高速充電が、iPad で Apple 2.4A 充電が作動しており、それぞれのデバイスを最速で充電できています。

・使用感

本製品を使用してみて一番最初に気になったのは、「発熱少なくない?」という点です。

本製品の商品説明に「新開発の ActiveShield️ が継続的な温度管理機能と〜」という記載があります。これについて、「まーた、よーわからん機能を付けて」と思っていましたが、前モデルの Anker PowerPort III Nano 20Wと比較して USB-PD 出力時の発熱が減少しているように感じました。

具体的な温度測定は行っていないものの、触っただけで明らかに Anker 511 Charger (Nano Pro) の方が温度が低いことがわかります。(iPhone の充電残量20%台で比較)

これ以外は前モデルから大きく変わったポイントはなく、発熱が気にならない場合は本製品に買い替える必要は薄いように思います。

・総評

iPhone や iPad の充電器(ACアダプタ)の傑作。本製品はそういえる製品だと思います。

前モデルから発熱が目に見えて減少していること、iPhone に同梱されていた5W充電器と変わらないサイズであることなど、多くの人が満足できる基本性能を持っていると思います。

新たに USB-PD 充電器の購入を検討している方は、本製品もチェックしてみてはいかがでしょうか。

最終更新日:2023年6月17日

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