みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

この記事では、iPhone 15 シリーズおよび iPad の充電ケーブルである USB-C to C ケーブルの選び方をご紹介します。

前提として

iPhone、iPad 向けの USB-C ケーブルの選び方の基本として、下記のような両端が USB-C(Type-C)のものを選ぶべきです。

下記のような旧世代の USB-A to C ケーブルで、iPhone や iPad を充電することもできますが、充電速度が非常に遅く、2020年代において実用に耐えられるレベルのものではありません。

両端が USB-C 端子を採用したケーブルを使用する場合、既存の充電器が USB-A のみの場合は、USB-C(USB Power Delivery)充電器に買い替える必要も生じます。これについては、最低でも30W、最速の充電速度を求める場合は45Wの製品を選んで下さい。

また、ケーブルを充電でしか使用しないのか、データの転送でも使用するのかにも注意が必要です。

ケーブルを充電でしか使用しない場合、いってしまえば、どんなケーブルでもOKですが、データ転送でも使用する場合、Thunderbolt 4 ケーブルや USB 3.1 Gen 2 に対応したケーブルが必要となります。

iPhone の場合

iPhone の USB-C ケーブルを探している場合、iPhone 15/15 Plus に関しては、USB 2.060W(3A)ケーブルという記載のある製品で問題ありません。

これは、同モデルの転送速度が Lightning 時代と同様に USB 2.0(480Mbps)までとなっており、これに Thunderbolt 4 ケーブルや USB 4 ケーブルを接続しても、何のメリットもありません。

また、Thunderbolt 4 ケーブルや USB 4 ケーブルは、先述の USB 2.0 ケーブルよりも高価になり、使用用途が iPhone の充電に限定される場合は高価な製品は必要ありません。

iPhone 15 Pro および iPhone 15 Pro Max に関しては、充電のみの場合は iPhone 15 と同じケーブルでも問題ありませんが、同モデルは最大10Gbps(USB 3.2 Gen 2)に対応しているため、この規格に対応したケーブルもしくは、Thunderbolt 4 ケーブルを使用するべきです。

筆者個人としては、汎用性の観点から全ての USB-C ケーブルの上位互換に当たる、USB 4 もしくは Thunderbolt 4 ケーブルを使用するべきと考えていますが、USB-C ケーブルの中では高価な部類に入るため、少しでもコストを抑えたいという場合は、USB 3.1 Gen 2 ケーブルでも十分だと思います。

iPad の場合

iPad は、iPhone よりも USB-C 端子を採用している年月が長いため、仕様が複雑化しています。

フラッグシップモデルである iPad Pro は USB 4/Thunderbolt 3(40Gbps)を採用、iPad Air(第5世代)は USB 3.1 Gen 2(10Gbps)、iPad mini(第6世代)は USB 3.1 Gen 1(5Gbps)、iPad(第10世代)は USB 2.0(480Mbps)となっています。

iPhone 同様、充電のみ場合はどんなケーブルでもOKですが、データ転送を最適な環境で行う場合、iPad Pro は USB 4 もしくは Thunderbolt 4 ケーブル、iPad Air と iPad mini は USB 3.1 Gen 2 ケーブルを使う必要があります。

また、ディスプレイ出力を行う場合は Alternate Mode に対応したケーブルが必要になります。

もちろん、こちらも iPhone と同様、汎用性の観点から USB 4 もしくは Thunderbolt 4 ケーブルを使ってしまうというのもアリだと思います。

筆者オススメの製品

筆者は今日に至るまで、多種多様な USB-C ケーブルを手に取り、その一部を本誌でレビューしています。

その中で、オススメできる製品をいくつかご紹介します。(製品名をクリックでレビュー記事へ)

USB 2.0(充電専用)

Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル

Belkin BoostCharge Pro Flex USB-C to USB-C ケーブル

USB 3.1 Gen 2(iPhone 15 Pro/15 Pro Max・iPad Air 等)

エレコム CC5P10NBK(レビュー記事はありませんが使っています)

Thunderbolt 4 ケーブル(最上位)

Cable Matters Thunderbolt 4 ケーブル

粗悪品は避けましょう

iPhone に USB-C が採用されたことにより、Lightning 端子で行われていた Made for iPhone(MFi)認証がないケーブルでも、iPhone を充電することができるようになりました。

これは、一見すると、ユーザーが好きな製品を選ぶことができ、従来よりもより安価に充電ケーブルを入手できることとなります。しかしその反面、安価で粗悪な製品を手に入れることが容易になるともいえ、iPhone 15 シリーズには従来と同等の安全性があるとは言い難くなりました。

もちろん、Apple 側も考え得る様々な安全対策を講じ、USB の規格上の安全機能も実装されているため、重大な事故に繋がる可能性は極めて低いものだと推定されます。

とはいえ、粗悪な製品を使わないことは製品を安全に使用する上で非常に重要な要素であり、まともな製品であったとしてもケーブルの被膜の断線や端子の歪みなど、劣化により出荷時の安全性を満たせていないということもあります。

そのため、極端に安価な製品やよくわからないメーカーの製品を買わないことは大前提として、定期的にケーブルの状態を確認し、安全に使用できるかどうかも確認しながら使用するようにして下さい。

 

Charge and connect with the USB-C connector on your iPhone 15

最終更新日:2023年9月27日