みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe(@WWDC1999)です。

今回は、「モバイルバッテリーの処分方法」についてご紹介します。

近年、スマートフォンやタブレットの普及により、1人に1台が当たり前となりつつあるモバイルバッテリー。そのモバイルバッテリーはリチウム電池の集合体で、スマートフォンなどの内蔵電池と同様、使用すれば劣化が必ず伴い、いつかは処分しなければならない日が来ます。

モバイルバッテリーの誤使用に起因する、発煙・発火というニュースは数ヶ月のペースで報道されますが、誤った処分方法による事故に関しては報告例が少ないためか報道数も少ない上、具体的な処分方法について言及されることも多くはありません。

本記事では「いわれてみれば知らないモバイルバッテリーの処分方法」をご紹介していきます。

・そもそも正しい使用・保管方法は?

本題に入る前に、少しだけ寄り道をします。
みなさまは普段、何気なく使っているモバイルバッテリーの「正しい使用・保管方法」をご存知でしょうか?

街を歩いていると、驚きを隠せない顔で路面にモバイルバッテリーを盛大に叩き付けるドロップテストを(過失とはいえ)トライしてしまっている人をチラホラ見かけます。また、使用後に充電を行わずに長期間放置するという人も見かけます。

もちろん、これらの行動は全てモバイルバッテリーにとってはNGです。
安全機能が揃った製品を利用していたとしても、この様な粗悪な管理を行っていては事故や故障に繋がるリスクが格段に上昇します。

基本的にモバイルバッテリーには強い衝撃を与えない熱がこもる場所では使用しない保管時は室温程度の場所に保管(※1)長期保管時は充電残量を半分程度にするバッテリー残量が0%の状態で放置しない ことが重要となります。なお、これらを守っていても設計上の充放電サイクルが500回である為、いずれ劣化は始まってしまいます。

※1:通常時時推奨保管温度:0°C~45°C(保管は半年を限度とし、半年に一度は充電を行うこと)

・正しい処分方法は?

いよいよ、本題に入ります。

モバイルバッテリーを処分したい時に絶対にやってはいけないのが、普通ゴミなどに混ぜてゴミ収集に出してしまうこと。これをしてしまった場合、先述のリンクの様にゴミ収集車が炎上したり、最悪の場合は建物火災に発展することも考えられます。また、近年のリサイクル技術の向上によりリチウム電池の大部分がリサクル可能となったこともあり、環境面から見ても有効利用できる資源を看過するというのも頂けません。

では、モバイルバッテリーを処分する際はどうすれば良いのか?
答えは簡単です。

スーパーや家電量販店ではお馴染みの「充電式電池リサイクルBOX」に製品を入れるだけです。
このボックスに使い終わった製品を入れると、リサイクルに回されます。

・便利なボックス。けれど落とし穴も存在。

使い終わったモバイルバッテリーは「充電式電池リサイクルBOX」へ。
この事実に間違いはありませんが、実はボックスに入れて良いメーカー、入れてはいけないメーカーがあります。

ボックスへの投入可否を判断するには、上記の「スリーアローマーク」が記載されている製品か、電池関連のリサイクルを管理する「一般社団法人JBRC」の公式サイトから、処分したい製品の製造元がJBRCに加入しているかを確認する必要があります。

本稿執筆時点でJBRCに加入しており、回収が可能とされているメーカーは以下の通りとなっており、これ以外のメーカーの製品は「充電式電池リサイクルBOX」に投入してはいけません

アイ・オー・データ機器、エレコム、オーム電機、キングジム、QVCジャパン、ケンコー・トキナー、JVCケンウッド、ソニー、 多摩電子工業、ティ・アール・エイ(cheero)、トップランド、日本アンテナ、 バッファロー、パナソニック、日立マクセル

モバイルバッテリーの回収が正式に開始されたのは2017年4月〜で、開始されてからの日が浅いからか、AnkerやRAV Powerなどの大手メーカーでもリサイクルの対象外となっているメーカーもあります。また、本ボックスに投入できる電池には制限があり、カーバッテリーや単3電池やボタン電池類はJBRCによる回収の対象外となっています。

・JBRC非加入メーカーの場合、処分は絶望的

今回、私が本記事を作成するに至った要因がこのツイート。

Twitterユーザーによる、JBRC非加入メーカーのモバイルバッテリーを処分しようとした時の体験談。
上記の通り、処分にかなり苦労し、最終的には特例として「充電式電池リサイクルBOX」に投入された場合と同じ様に処分できたようです。

おそらく、同じ手順を踏めば「特例として」引き取りを認めてくれそうですが、処分する為の手間としてはかなり面倒です。

・最後のことを考えて製品を選ぶことも重要

近年、血みどろの価格競争に陥っているモバイルバッテリー。
価格を競うあまり安全性が疎かになっている製品なども見受けられますが、JBRCによるリサイクルが開始されたことで、スペックや安全性以外にも「最後のこと」を考えて製品を購入する時代になったといえます。

購入の際は、スペックや機能性はもちろんのこと、安全性や最後の「処分」に至るまでの過程も考慮し、製品を吟味することをお勧めします。

 

・関連リンク

一般社団法人JBRC(TOPページ)

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JBRC加入企業検索

使い終わった電池の捨て方は? – Panasonic

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