みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe(@WWDC1999)です。

今回は、近年 iPhone にも導入され、対応機種が増加しているワイヤレス充電規格「Qi」(チー)についてです。
ひとまとめに Qi と言っても、5W〜15Wまでのパターンが存在する上、機種ごとに対応するW数が異なり、誤った製品を購入すると充電効率の低下に繋がるなど、ワイヤレス充電器選びは複雑になっています。

本記事では、複雑さを増す Qi規格 の「W数」の違いについてご紹介し、お使いの端末にあった製品選びをサポートします。

・結論

ワイヤレス充電規格「Qi」の5W/7.5W/10W/15Wは、充電速度が違う。

早速、結論から書いていますが、違いはたったこれだけです。
W数が上がるほど充電速度は速くなっていくため、5Wよりも3倍出力が大きい15Wの方が端末をより速く充電することができます。

とはいえ、機種により制約がつく場合もあるため、以下では各機種毎の詳細を紹介していきます。

・iPhoneの場合

元々は電動歯ブラシを充電するために開発された Qi 規格ですが、現在では iPhone もこの規格に対応し、iPhone X、iPhone 8 以降の iPhone であれば、全ての機種でワイヤレス充電を利用できます。

iPhoneが対応する Qi 規格は、5W7.5Wと2種類となっており、7.5W規格については Apple の独自規格となっています。

ですので、7.5W充電に対応しない10W充電器を利用した場合でも、7.5W充電を利用することはできません。この場合、iPhoneが対応する最小W数である5Wでの充電となり、充電速度低下の原因となります。

iPhoneで使用するワイヤレス充電器を探している方は、必ず7.5Wに対応しているかを確認するようにして下さい。

・Androidの場合

Androidに関しては、星の数ほど端末が存在するため一概には言い切れませんが、純粋なQi規格は下位互換性を持っています。そのため、最大15Wの充電に対応している端末の場合、15Wの他にも10W、5Wにも対応します。

Androidで使用するワイヤレス充電器をお探しの場合は、10W もしくは15W の製品を選ぶと下位互換性が確保されますので、Qi規格に対応したあらゆる端末を充電することができます。

なお、7.5W、10W、15W充電器の場合、Quick Charge 3.0 に対応したACアダプタを利用する必要があり、利用しない場合は5W充電器として動作するものが大半となっています。

・その他のアクセサリー

ワイヤレス充電に対応した「スマホ以外のガジェット」といえば、先日発売になった Apple の AirPods が有名どころだと思います。

(純正ワイヤレス充電器「AirPower」の開発中止に端を発したゴタゴタ劇がありましたが)AirPods 第2世代のワイヤレス充電ケースモデルや、ワイヤレス充電ケースに装着した初代 AirPods であれば、Qi規格に準拠した充電器からワイヤレス充電を行うことができます。

本稿執筆時点では、AirPods の十分な検証データがなく何Wの Qi 規格を採用しているかは不明ですが、iPhone が7.5Wであることを考慮すれば、7.5W もしくは 5W での充電となっていると考えられます。

これらも考慮すると、現状では 10W、7.5W、5W の3種類の充電パターンに対応した製品を購入すると、汎用性が高く、比較的長い期間同じ製品を利用できるかもしれません。

・総評

今回は、ワイヤレス充電規格「Qi」のW数の違いと、目的に応じた製品の選び方をご紹介しました。

とはいえ、私個人の意見を述べると「ワイヤレス充電は万人が使わなくとも良い」と思っています。
やはり、ケーブルを介した有線充電は、例え1A充電器を使用したとしても、ワイヤレス充電より結果的な充電速度では高速になります。

また、2A充電やQuick Charge、USB-PD、Appleの高速充電などを利用すれば、さらに端末を高速に充電することが可能で、どちらが実用的かと言われれば圧倒的に有線充電に軍配が上がります。

さらに、コスト面でも有線充電が優れており、購入後の利便性を考えれば、必然的にワイヤレス充電器よりも優先順位は高くなると思います。

あくまで、ワイヤレス充電は予備的な立ち位置で、興味がある人は試すと楽しい。くらいに考えておくと、良いと思います。

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