Written by 12:00 AM USB Power Delivery, コネタ

スマホ充電の2Aと18Wや20Wは何がどう違うの?

みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

今回は、近頃何かと聞く機会が多くなった「18W/20W充電」についてです。
本記事では、これまで多くの機種で使われてきた2A充電との違いも含め、これらがどんなものなのかをご紹介します。

・違いは規格と充電速度

2A充電と18/20W充電の違いは、規格充電速度の違いにあります。
2A充電は USB Battery Charge という充電規格なのに対し、18/20W充電は USB Power Delivery(以下 USB-PD)という規格が使われています。

また、ACアダプターやモバイルバッテリーに表記されている2A(10W)や18/20Wとは、USBポートから流せる電流の量の違いを表した数字です。数字が大きい程多く電気を流せますので、10Wより18/20Wの方がスマートフォンやタブレットに多くの電流を流すことができます。

流せる電流の量が多くなるということは、充電速度で18/20Wが有利になります。

・18/20W充電の威力

近年、iPad Pro や Android スマートフォン に同梱されるACアダプタが、従来の5V/2Aから18/20W(9V/2Aなど)対応のものに切り替えられ、ユーザーが意図しない間いに普及が進んでいる 18/20W充電ですが、このおかげでデバイスの充電時間は大幅に短縮されています。

実際に、従来の2A充電(下記では12W表記)と18充電の速度を比較すると、45分間の充電でも使用可能量に11%もの開きがあります。

この差は、iPhone XS Max や iPad Pro ではさらに開く傾向にあり、いかなる場合においても2A充電が18Wの充電速度を超えるということはありません。

また、iPhone などに付属していた1A(5W)充電器と比較すると38%もの差があり、その速度差は歴然とします。

・対応機種は要確認

18/20W充電には、先述の通り USB-PD という規格が利用されています。
この規格は比較的新しい規格で、現時点で全てのスマートフォンやタブレットがこの規格に対応しているという訳ではありません。

ですので、USB-PD 充電器やケーブルを購入したからといって、全てのデバイスで18/20W充電を利用できるという認識は間違いです。

対応機種は、iPhone であれば、iPhone 8/8 Plus/X 以降の全ての iPhone(iPhone 12 シリーズより20Wに変更)、iPad は iPad Pro 9.7インチ を除く iPad Pro 全機種と iPad Air 3、iPad mini 5、iPad 2020 以降となっています。Android については、取扱説明書または各社のホームページで確認できる場合があります。(全て本稿執筆時点の情報)

・まとめ

Apple 製品を始めとして、18/20Wという規格を利用した急速充電がジワジワと浸透しつつある昨今。

今後、さらなる普及が見込まれ、その需要も高くなってくると考えられています。本記事も時代の流れに合わせて、改変が加えられていくことになると思いますが、基礎の基礎ほど不動なものもありません。今回は、その基礎をできるだけ簡単にご紹介させていただきましたので、みなさまの頭の片隅にこの情報を置いていただき、そういえば。の際に活用していただければと思います。

なお、本誌では USB-PD の情報を取り扱うページを用意しています。
最適な製品探しや技術的な情報など、幅広い情報を扱っていますので、ぜひ合わせてご覧下さい。

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