みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

今回は、スマートフォンやタブレットの充電器などに記載されている 1A、2A という数字の意味についてご紹介します。

・数字が大きいほど充電速度が速い

1Aや2Aという数字は、取り扱える電気量を表しています。
1よりも2の方が大きい数字ですので、2Aは1Aよりも大きな電力を扱っています。

よって、1A充電器を使用するよりも2A充電器を利用した方が、スマートフォンの充電を高速に行えます

言葉だけでは、なかなか想像し難いかと思いますので、実機を用いた実験の結果と共にその効果をご紹介します。

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この実験は、2018年に iPhone XS を用いて行った実験の結果です。実験は、45分間でバッテリー残量が0%の iPhone をどれだけ充電できるかを、1A充電器を使用した場合、2A充電器を使用した場合で比較しています。

実験の結果、1A充電器は45分間で35%のバッテリー残量回復に留まったのに対し、2.4A充電器は62%までバッテリー残量を回復させることができました。これにより、2.4A充電は、1A充電器を使用した場合よりも約1.7倍速くスマートフォンを充電することができることがわかりました。

・1A充電器で2A製品を充電できるのか?

1A充電器で2A製品を充電できるのか?すなわち、小さな電力しか流せない充電器で大きな電力が必要な機器を充電できるのか?

こちらも、充電器を選ぶ際に気になるポイントです。

結論からいうと、充電できる物、できない物に別れます

iPad などのタブレットに関しては、給電状態になり接続中はバッテリー残量が減ること増えることもない。という状態になります。モバイルバッテリーなどは、緩やかながらも充電残量を増加させることができます。

また、1A充電器から流せる電気量は最大1Aであるため、1A充電器に2A出力が必要な機器を繋いだとしても、充電器が故障したり、接続先の機器が故障するといったことはありません。但し、発熱量が増加する傾向にはあるため、使用後の低温やけど、充電器の劣化を早めてしまうなどの点には留意する必要があります。

・その逆は?

では、2A充電器に1A出力で十分な機器を接続した場合、すなわち、大きな電力を流せる充電器に大きな電力を必要としない機器を接続した場合はどうなるのでしょうか?

こちらについても、先ほどと同様に大きな問題になるケースはごく僅かで、問題なく利用できるケースが大半です。

しかしながら、両方で注意したいのは、これらは安全性の高い充電器を使用した場合の結果であり、粗悪な製品を使用した場合、デバイスの破損や焼損などの原因にも繋がります。

・近年はW数での表記や2Aを超える数字も登場

昨今の充電技術の向上により、より高速に様々な機器を充電することが可能になっています。
それにより、長年2.4Aで止まっていたA数も最大5Aまで上昇するなど、充電器も時代の変化を見せています。

そして、取り扱える電力量の増大により、これまでスマートフォンなどの充電器では大々的には使用されてこなかった「W」(ワット)を、充電速度を表す表記として利用されるケースが増えています。

これらの先進的な充電技術を、従来の1Aや2A充電と比較する必要はありませんが、表記の複雑化により、消費者側はより多くの理解を求められる結果となっています。

本誌では、それぞれの目的に見合った記事を用意していますので、そちらも合わせてご覧いただければと思います。

急速充電、高速充電、USB-PD、Quick Charge。何がどう違うのかというお話
【知らないと危険!】充電器や電化製品に書かれている「V」(ボルト) とは?
【知っておきたいこの違い】スマホ充電の2Aと18Wは何がどう違うの?

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