みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

今回は、Anker 製品でお馴染みの「PowerIQ」についてご紹介していきます。
この記事では、基本的な機能や仕様、問題点など幅広く PowerIQ についてご紹介します。

・PowerIQ is 何?

Anker の PowerIQ を一言で言い表すと Anker 独自の充電最適化技術 です。

モバイルバッテリーやACアダプタ(充電器)に接続されたものが、スマートフォンなのかタブレットなのか、はたまたそれ以外のガジェットなのかを判別して、それらに最適な電流を流し、充電を最適化して充電効率の向上を自動的に行う技術。これが PowerIQ です。

・充電最適化技術の恩恵

Anker 独自の充電最適化技術である PowerIQ ですが、他社でも全く同じ機能を有している製品は多く、昨今では同様の原理の充電最適化技術は広く一般的に使用されています。

この技術のおかげで、スマートフォンなどをより効率よく高速に充電できる他、モバイルバッテリーなどではバッテリーの浪費を防止するといったメリットもあります。

・PowerIQ には世代が存在する

Anker 製品のほぼ全てに搭載されている PowerIQ。
しかし、よくよく仕様を確認すると、本稿執筆時点で PowerIQ、PowerIQ 2.0、PowerIQ 3.0 と3パターンの表記が存在します。

これらの違いは、開発された順番で、世代を追うごとに機能面が強化されています。

世代別の特徴でいうと、PowerIQ が USB-BC をベースとした基礎技術、PowerIQ 2.0 が基礎技術に Qualcomm Quick Charge 対応を追加したもの、そして最新版の Power IQ 3.0 は 2.0 に USB-Power Delivery(以下 USB-PD)の機能を追加したものとなっています。

・PowerIQ には問題点が存在する

一見すると、世代を追うごとに正統進化を遂げているように見える Anker の PowerIQ ですが、最新版の PowerIQ 3.0 には看過できない問題点が存在しています。

それは、USB-IF が定める USB-PD の規格に準拠していない。というものです。

USB-IF は、USB-PD 製品に USB-PD 以外の高速充電規格に対応することを禁止しています。それにも関わらず、PowerIQ 3.0 は Quick Charge に対応しています。さらに、5V出力が最大2.4A出力止まりである点も、最低電圧を5V/3Aに設定している USB-PD 規格に違反しています。

これらは、USB-IF が発行している規格を記載したドキュメントで明確に禁止事項であることが明記されています。
これにより、PowerIQ 3.0 に対応する製品はもれなく規格違反品となっています。

・ところで VoltageBoost とは?

PowerIQ と並んで併記されていることの多い言葉に VoltageBoost というものがあります。

こちらは、接続されたケーブルの抵抗値を検出し充電速度を最適化する技術です。これにより、充電速度の低下原因となるケーブル抵抗を和らげることが可能と謳われています。

・Anker 製品とは上手く付き合う必要がある

ガジェット界隈では、その名を知らない人はいないまでに成長した Anker ですが、会社が有名になっても突き詰めれば中華メーカーの1社であることに変わりはありません。

上記でも触れた PowerIQ 3.0 以外にも、安全性に問題のある製品の販売や、製品リサイクルに消極的な姿勢など、今なお、様々な問題を抱えているメーカーです。しかし、その傍ら Apple Store での製品取り扱い開始や先進的な製品を数多くリリースし、業界をリードしているのも事実です。

読者のみなさまが、どのような経緯で本記事をお読みいただいたかはわかりませんが、もし Anker 製品の購入を検討する段階なのであれば、もう一度その製品についてよく調べられることを強くお勧めします。

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