Written by 11:52 AM USB Power Delivery, コネタ

USB-PD におけるW数の違いと適切なW数の選び方

みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

この記事では、USB-PD におけるW数の違いと適切なW数の選び方をご紹介します。

なお、本稿はみなさまにわかりやすく内容を理解していただく目的で作成しておりますので、詳細などを省略している場合もあります。その点についてはご容赦下さい。

・そもそも USB-PD とは?

USB-PD とは USB Power Delivery の略で、USB を使った電力供給を実現している最新の規格です。

USB-PD は最大100Wまでの電流を扱え、より高速にデバイスを充電できるなど従来の USB を使った電力供給規格よりも優れた性能を発揮します。近年では、様々なラップトップやスマートフォン、タブレットに採用され、充電端子は基本的にはルール上 USB-C 端子が利用されています。

・W数の違いは扱える電力量の違い

USB-PD 充電器(モバイルバッテリーやACアダプタ等)には、18W、20W、30W、60W など様々なW数の製品が存在します。

これらの数字の違いは、扱える電力量の違いを表したものです。下限は 15W とし、最大 100W までの間の数字が存在し、この数字が大きくなればなるほど充電器のパワーが増加します。

そのため、対応するデバイスでは30W充電器を利用した場合よりも、60W 充電器を利用した方がデバイスの充電をより速く行うことができます。

・W数はA×Vで算出される

W数はA×Vで算出することができます。

例えば、20V/3A の場合は 60W と言い換えることができます。

・適切なW数の選び方

USB-PD 充電器を選ぶ際、パワーがあるからといってW数が大きいものを選べば良いというわけではありません

それぞれのデバイス(ラップトップやスマートフォン等)には、受け付ける電流量の上限値が必ず設定されており、USB-PD に対応しているからといって全てのデバイスが100Wまでの入力に対応しているわけではありません。

例えば、iPhone の場合は 18W もしくは 20W(iPhone 12)が上限値となっており、iPhone を100Wの充電器に繋いだところで最大値の20Wでしか充電されません。

USB-PD 充電器は、W数が上がるにつれ本体サイズが肥大化し、重量も重くなります。さらに価格も上昇します。適切な充電器を選ばなかった場合、リソースの浪費や使用上の不都合を被ることになりますので、必ず使用目的に応じた充電器を選ぶようにして下さい。

・大体の目安

目的に応じた USB-PD 充電器を選ぶ際の目安は以下の通りです。

スマートフォン:18W or 20W
タブレット:20W〜30W
ラップトップ:30W〜100W

iPhone:20W
iPad:18W or 30W(iPad Pro)
MacBook Air:30W or 60W(充電速度を上げたい場合)
MacBook Pro:60W(13inch)or 100W(16inch)

なお、これらはあくまでも目安であり、使用するデバイスにより異なります。詳細は取扱説明書やメーカーのホームページを確認して下さい。W数が不足した場合、充電速度の低下やそもそも充電できないという場合もあります。

・USB-PD デバイスを使って快適なガジェットライフを

USB-PD により、デバイスの充電時間が大幅に短縮されたり、モバイルバッテリーでラップトップを充電できるようになるなど、従来よりも大幅に利便性が向上しています。

しかし、USB-PD 製品は従来の USB を使った充電機器よりも様々な種類が存在し、複雑化してきてます。

本誌では、それぞれの目的に見合った記事を用意していますので、そちらも合わせてご覧いただければと思います。

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