みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe(@WWDC1999)です。
先日、Appleが開催したWWDC2017。
各プラットフォーム向けの次期OSや、沢山の製品が発表されました。
その中で私が気になっていることがあります。
それは「MacBookシリーズのCPUにCore i5/i7が搭載可能になった」と言って騒ぎ立てている人。
え?Core i7って凄いじゃん。
まぁ、確かにそうですが、このCore i5/i7は相当な曰く付きCPUなんです。
今回のMacBookのリニューアルはCPUの更新とRAMの倍増が注目ポイントです。
RAMが倍増になったことに関しては、そのまま「凄い!」で良いかと思います。
ですが、CPUに関してはそう言う訳にはいきません。
何故なら、今回搭載されたCore i5/i7は、第7世代 Intel Processor(Kaby Lake)ファミリーのYシリーズと言うものです。この「Yシリーズ」。MacBook 2016に搭載されている第6世代 Intel Processor(Sky Lake)での名称は『Core m5/m7』となっていました。
要するに、IntelがCPUのアップグレードを発表した時に「Core m5/m7」と言う名称をマーケティング的な要因で「Core i5/i7」に変更した。そうすると、Appleを含む各社から登場するKaby Lake搭載のコンピュータの性能が飛躍的にUPした。と思い込ますことが出来るワケです。
このマーケティング。Intelもなかなか上手いことやったな。と思っています。
何故ならば、大手メディアも割とこのトラップに見事にハマっています。
新型MacBookはCore i5/i7や16GB RAMが選択可能に!Airも超マイナーアップデートしました
http://www.gizmodo.jp/2017/06/macbook-core-i5-i7-16gb-ram.html
ココまでの大手メディアを騙せるIntelは凄い。
と言うより、なんでこの程度のことも知らない人間がGiz〇〇doで記事が書けるんだ。とか思う訳です。
iGPUが入ってはいるし、CPU自体の性能もUPしていることは確かなので、性能が上がっていることに間違いはないですが「大きなジャンプアップとなるでしょう。」は言い過ぎです。
その他の媒体でもMacBook 2016と第7世代 Intel Processor Yシリーズを搭載したコンピュータを比較している記事が沢山ありますが、「この機種がCore i7を搭載できるなら、MacBookもCore i7になることを期待!」と、どこもこんなトーンで足並みが揃えられています。
世代変更で名称が変わった「だけ」なのにね。
別に、他媒体を叩く目的で作成した訳ではありませんが、あまりにも腑に落ちなかったので書いてみました。
MacBook 2017を購入する方は「CPUのネーミングが変わっただけで、単純にCore mがCore iに変更された訳ではない」と言うことは忘れないで下さいね。
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