みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe(@WWDC1999)です。

今回は、Amazonランキング大賞2018 バッテリー・充電器部門で1位を獲得したモバイルバッテリー「Anker PowerCore 10000」をレビューします。本製品は、発売より同クラス世界最軽量をウリにした人気の10,000mAhクラスのAnker製モバイルバッテリーです。

特にレビューをする予定も個人的に必要だったと言う訳でもありませんが、2年連続でのAmazonランキング大賞2018を受賞した大人気製品の実力をガチ検証してみたくなったので購入してみました。

それでは早速、レビューしていきます。
*本記事は写真中心の「フォトレビュー」、ガチ検証を含む「ガチレビュー」の2種類を用意しています。

フォトレビューガチレビュー
・開封&レビュー

パッケージ

内容物は本体、ポーチ、本体充電用MicroUSBケーブル、説明書×2。

本体

端子類は出力用USB-Aポート、本体充電用MicroUSBポートの計2ポート。

裏面には各種表記が行われています。

本体左側面上部には出力ボタンと残量確認用インジケータが配置。
インジケータは4段階、LEDのカラーはブルー

・Apple製デバイスの充電状況を確認

ここでは、Anker PowerCore 10000でiPhone、iPadをどのくらいの速度で充電できるかを確認します。

iPhone 6s接続時、4.98V/1.37Aの出力を確認

iPad 2018接続時、4.97V/1.85Aの出力を確認

本製品からiPhoneを充電した場合、付属の充電器よりも早くiPhoneを充電できることが確認でき、iPadに関しても付属の充電器と同等の速度で充電できていることがわかりました。

・充電回数の目安

本製品が満充電の場合に、iPhoneやiPadなどの各デバイスを何回程度充電できるかは以下をご覧下さい。

iPhone XS   約3回
・iPhone XS Max   約2.5回
・iPhone 8   約4回
・iPhone SE   約4.5回
・iPad Pro 12.9   約0.8回
・iPad Pro 11   約1回
・iPad 9.7   約0.9回

大抵の場合、大型スマートフォンで2回以上、中型で3回以上、タブレットでは1回程度が充電可能回数の目安となります。

・その他の機能について

本製品には、Ankerの独自技術「PowerIQ」「VoltageBoost」が搭載されており、あらゆる端末を高速に充電することができると謳われています。

この機能は、スマートフォンを本体に接続した際にはスマートフォンに適した電流を流し、タブレットが接続された時にはタブレットに適した電流を流す。と言う動作を行う機能の名称で、接続先に合わせた最適な電流が流されるため、充電時間の短縮に繋がるというものです。

また、USBポートに必要以上の負荷がかかった時に作動する「サージ保護機能」と「ショート防止機能」を搭載しており、モバイルバッテリーに必要な安全機能も揃っています。

なお、本製品の容量は10,000mAh(36Wh)ですので、手荷物に限り航空機への持ち込みが可能です。

・開封

パッケージはAnker共通品

内容物は本体、ポーチ、本体充電用MicroUSBケーブル、説明書×2。

本体はつや消しマット加工がされており材質は他のAnker製モバブと共通。

端子類は出力用USB-Aポート、本体充電用MicroUSBポートの計2ポート。
USB-Aポートの最大出力は5V/2.4、MicroUSBポートの最大入力は5V/2A。

裏面には各種表記
既に2019年2月より表示が義務化されるPSEマークのプリントが存在します。

本体左側面上部には出力ボタンと残量確認用インジケータが配置。
インジケータは4段階、LEDのカラーはブルー

・USB-Aチェッカーで出力を確認

まずは、USB-Aチェッカーを用いた簡易チェックから行っていきます。

iPhone 6s接続時、4.98V/1.37Aの出力を確認

iPad 2018接続時、4.97V/1.85Aの出力を確認

本体充電中(MicroUSBへの出力)時に、5V/2.01Aの出力を確認。
入力側で多少の変換ロスはあると推測されますが、しっかりと公称値を満たしています。

簡易チェッカーを用いた電流チェックの結果、出力、入力共に公称値を満たしていることがわかりました。

・その他の詳細をチェック

次に、専用機材を用いた性能試験を実施します。
まずは、モバイルバッテリーとしての性能を表す重要項目「実効容量」の確認から。

4.0V/2.4Aの出力要求を本体のバッテリー残量がなくなるまで続けた結果、公称容量の10,000mAhに対し、実効容量が8,376mAh(-16.2%)と変換ロス値標準ラインの -20% を上回る結果となりました。なお、出力中にV数が上下していることがこのデータからわかりますが、誤差は0.2V以内(平均5.04V)となっています。

上記のデータを見るとほぼ一定時間でV数が上げ下げされていますので、本体の発熱を抑えるための工夫(仕様)だと推測されます。実際、変換効率も本誌でレビューしたモバイルバッテリーの中では最も高い数値を出しており、排熱性能に優れていると考えられます。

次に保護回路が動作するタイミングをチェックします。

最大供給電流は公称 2.4A に対し、破損対策となる過電流保護が動作する負荷は 2.5A で、公称値を僅かながら上回りますがクリアする結果となっています。なお、0.1Aの差異ですので誤差の範囲といえます。

また、USB-Aポートから公称値の5V以外の電圧(Quick Charge系など)が検出されることはありませんでした。さらに、微電流感知機能が搭載されているため、電源ボタンを押さずにケーブルをUSB-Aポートに接続するだけでデバイスの充電が始まる仕様となっています。この仕様で、Bluetoothイヤホンなどの充電に大きな電力が必要ないデバイスの充電も可能としています。

・私感

各試験を行い、それぞれの項目を確認していると「流石」だなと思う仕様が多数見受けられました。

先述の通り、意図的に出力電圧を僅かに上下させ発熱を抑える工夫や微電流感知、各種保護の動作状況。全てが良い意味でギリギリを攻めており、本体とデバイスを最速で充電する為のあらゆる工夫が見受けられました。

全ての項目において「モバイルバッテリーに極めて理想的な設計」がなされており、それらが相まって非常に高い性能を誇っていることがわかりました。

・世界最軽量の衝撃

本製品は、10,000mAhのモバイルバッテリーで「世界最小・最軽量」を謳っており、本体サイズもクレジットカード程と同クラス製品の中でもコンパクトな部類に入ります。

とは言え、リチウムイオン電池の進化が停滞気味の昨今においてどのメーカーでもサイズ感や重量に大きな変化はありません。実際、本製品の寸法に関しては他社の同等製品と比べてやや小さい程度で「最小」を謳うにはややインパクトに欠ける印象です。

しかしながら、重量に関してはかなりの衝撃を受けました。
私がこれまで触れてきた各社の同等サイズのモバイルバッテリーよりも「軽さ」を実感できたように思います。

私が普段から持ち歩いていた製品と、Anker PowerCore 10000の重量差は実測値で15gしかありません。
しかし、感覚的には15g以上軽いように感じ「モバイルバッテリーってこんなに軽くて良いものだっけ?」と自分の感覚を疑いたくなりました。

僅か15gの差ですが、比較してみると侮れない重量差で「これからはこれを持ち歩こう」と思わされました。

・総評

Anker PowerCore 10000を単刀直入に評価するならば、「素晴らしい」以外の言葉は必要ありません。

ガチレビューでは、詳しい性能試験を実施しましたが、その結果を見ても非常に素晴らしい性能を持っています。また、使用感も他社の同等製品にはない作り込みがあり、「考え抜かれた設計」でユーザーフレンドリーな製品だと感じています。

さらに、2019年2月より日本国内での販売に必要な「PSEマーク」を2018年中に既に表記しており、余裕を持った対応にも好感が持てます。

私は過去あらゆるメーカーの多種多様なモバイルバッテリーを見てきましたが、その中でも純粋に「これは凄い」と思わせる完成度です。この性能であれば、Amazonで人気の理由もわかりますし、Ankerと言うブランドが支持される理由も容易に理解できます。

充電規格がUSB-AからUSB-PDに変わる過渡期、既存のUSB時代の終焉が近い状況ではありますが、「USB-A時代最高の完成度を誇る」モバイルバッテリーとなっていますので、これから購入される方は本機種も検討してみてはいかがでしょうか。

Error(Copyrighted Image)