みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

本日は、知っている様で知らない、モバイルバッテリーの買い替え時のお話です。

皆様がお使いのモバイルバッテリー。いつお買い求めになられた物でしょうか?
ついこの間。と思っていても案外、日が経っているかもしれません。

購入から2年以上が経過しているものは、古いモバイルバッテリーと言えます。
2年も使っていると、様々な部分にガタが来て買い替えのサインが出ているかもしれません。

そんな、モバイルバッテリーの買い替え時を見極める3つのサインをご紹介します。

・購入時より、充電出来る回数が減っている

・スマホを充電するのに時間がかかる

・バッテリー本体が膨らんで来ている

買い替えの目安となる代表的な症状は以上です。
早急に買い替えが必要なものから、買い替えの検討を始めた方が良いものなどがあります。

その辺りも含めて、お話して行きます。

・購入時より、充電出来る回数が減っている

これは、色々なパターンが考えられますが、バッテリーの劣化が一番の原因です。

例えば、購入時4回充電出来ていたはずなのに、今では2回しか充電出来ない。
と言う方はいらっしゃいませんでしょうか?

これは典型的なリチウムイオン電池の劣化です。

モバイルバッテリーに使われている、リチウムイオン電池は充放電を繰り返すと劣化します。
すなわちスマホへの充電、モバイルバッテリーへの充電を重ねるとヘタって来ます。

この回数が500回を超えると、急激に劣化が進み、充電可能回数の低下に繋がります。
リチウムイオン電池は、ガラケーなどにに多く採用されて来たニッケル水素電池と違い、ほとんどリフレッシュ作業が不要な電池です。

ですがその反面、一度劣化が始まると劣化を遅らせたり、リフレッシュすることは出来ません。

ですので、リチウムイオン電池が搭載されているモバイルバッテリーは、この地点が買い替えのタイミングです。
これを放置し続けると、リチウムイオン電池の安全機能が働きバッテリーが膨張して来ます。

この状態になってしまうと、外部からの衝撃などで発火する恐れもあります。
充電回数の減少が気になって来た場合、早めの交換を心がけて下さい。

 

・スマホを充電するのに時間がかかる

こちらは、内部基盤の故障の可能性もありますが、故障の場合は安全機能が動作します。
ですので、内部基盤が故障した状態で動作することは考え難い為、今回はそのケース以外のものをご紹介します。

具体的には、本体の仕様のお話です。以下の画像をご覧下さい。

fullsizeoutput_b27

上が最新機種で、下が古い機種。
最新機種のUSBの上にはAuto-ICと言う文字が記載されています。
ですが、古い方には1A/2.1Aと記載されています。

そもそも、このA(アンペアー)と言うのは、流せる電流の量を表します。
ですので、数字が大きい方が流せる電流量が多くなります。

2.1AのポートはiPadなどのタブレットを充電する為に用意されている場合が多いですが、iPhoneなどのスマホを接続した場合、急速充電が可能になります。ですので、2台同時に充電する時以外は、2.1Aのポートに接続した方がスマホを早く充電することが出来ます。逆に1Aの方にタブレットを接続すると、電流不足で充電出来ません。

それでは、Auto-ICとは何者なのか?
と言うお話です。これは、cheeroの独自技術の名前です。

cheero以外でも同様の機能を有するものがあり、AnkerではPowerIQなどと呼ばれ「端末に応じた電流を流すための技術」と説明されているものです。

例えば、古い機種だとタブレットを充電する時には2.1Aのポートに接続しなければ、充電出来ませんでした。誤って1Aに接続した場合、充電が始まらず時間がムダになってしまう。なんてこともあります。それを解決する為に生まれたのがこの技術。どのUSBポートに接続しても、接続された端末を自動で判断して、その端末に合わせた電流を流し、最速で充電することが出来ます。

スマホを接続した時は、急速充電ができる1.5A以上。
タブレットの場合は2A。と言った具合です。

この恩恵は意外と大きく、初めてだと充電速度の速さに驚かれると思います。

その他、本体への充電速度も古い機種に比べて1.5〜2倍に程度まで向上しています。
これは、本体充電用のポートに流せる電流量が増えた為です。

こちらも、一度使うと古い機種には戻れなくなる要素です。
お使いのモバイルバッテリーの充電速度が遅い!と感じるている方は、是非買い替えを検討してみて下さい。

 

・バッテリー本体が膨らんで来ている

この症状が出ている方は、早急に買い替えを行なって下さい。
最初の症状の最後にも記載しましたが、バッテリーが膨らむのはリチウムイオン電池の安全機能が働いた証拠です。

この状態を放置し続けると、発火の恐れがあります。
また、膨張時に本体の外装を破壊し破片が飛び散る可能性もあります。

この症状が出ている場合には速やかに、メーカーに連絡しその指示に従って下さい。

以上が、モバイルバッテリーの買い替え時を見極める3つのポイントです。

年々軽量化が進んでおり、古い機種と比べ10%〜30%程軽量化されたモデルも珍しくありません。
カバンの中が重いなぁ。と感じている方も、カバンを軽くすると言う意味で新しいものに変えても良いと思います。

又、最新の機種の多くは、安全性が向上しています。
異常発熱やショート時の自動停止、万が一火が当たっても燃え移らない素材の採用など、様々な面での安全性が飛躍的に向上しています。

リチウムイオン電池が搭載された機器は、身近にある最も危ないものでもあります。
ご自身の身を守る為にも、2年半以上前に購入された製品をお使いの方は、そろそろ上記の3つにあてはまらなくとも買い替えを検討する時期になっています。

最終更新日:2019年12月17日