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Apple Watch Series 7 の高速充電の仕様を探る

みなさま、こんにちは。Kazuto Tanabe です。

今回は、先日レビューした Apple Watch Series 7 の新機能「高速充電」の仕様について探ってみましたので、記録として残しておきます。

なお、今回の検証で使用した OS は watchOS 8.0.1(19R354)、ペアリング側の iPhone の OS は iOS 15.0.2 です。

・そもそもの仕様

Apple は、Apple Watch Series 7 の高速充電について、「Series 6 より最大33%高速」「約45分でバッテリーを0から80%まで充電」「100%までの充電に約75分」と表記しています。

事実、Apple Watch SE の充電所要時間は0%から80%までの充電で1.5時間、満充電に2.5時間を必要としていることから、充電時間が大幅に短縮されていることがわかります。ただし、Series 6 は S6 SiP の採用により、急速充電には既に対応しており「100%までの充電に約90分以内」となっていました。

なお、Apple Watch Series 7 で高速充電を使用するには、Apple USB-C 磁気高速充電ケーブルと Apple 製 USB-C 充電器もしくは5W以上の出力が可能な USB Power Delivery(以下 USB-PD)対応の充電器が必要です。

・どの程度で充電されているのか?

Apple のいう高速充電の初出は iPhone X でした。これは、USB-PD を用いたもので18Wもしくは20Wで iPhone を充電するというものです。

Apple Watch Series 7 より、その「高速充電」への対応が大々的に謳われていること、高速充電を利用するには USB-PD 充電器が必要など、凄そうな雰囲気が漂っています。しかし、結論からいうと流れている電流を可視化する限りでは、その差はほとんど見ることはできませんでした。

今回は、Apple 純正 20W USB-C 充電器、Anker 511 Charger (Nano Pro)(20W)Belkin BOOST↑CHARGE 30W USB-C PD GaN Wall ChargerAnker PowerPort III 65W Pod LiteAnker Portable Magnetic Charger for Apple Watch、Apple 2.4A 対応充電器を利用した場合の電流値を掲載しています。

Anker 511 Charger (Nano Pro)(20W)

Belkin BOOST↑CHARGE 30W USB-C PD GaN Wall Charger

Anker PowerPort III 65W Pod Lite

Apple 純正 20W USB-C 充電器

Anker Portable Magnetic Charger for Apple Watch

Apple 2.4A 充電器

検証の結果、USB-PD 充電器と Apple 2.4A 充電器(USB-A)の間には最大0.08A程度の有意な差があることがわかりました。また、Anker Portable Magnetic Charger for Apple Watch が Apple 2.4A 充電器と出力されている電流が変わらないことから、USB-C 端子を採用した Apple Watch チャージャーであっても Apple Watch の高速充電には対応しないことも合わせてわかりました。

よって現状、Apple Watch Series 7 より実装された高速充電機能を利用できるのは Apple 純正の充電ケーブルのみとなります。

・体感としてどうなのか?

データとして、高速充電が既存の充電と違うことは上記の通りです。しかしながら、スマートフォンやラップトップなどと比較すると、電流量の違いが僅かすぎて「本当に差があるのか?」と感じる方もいらっしゃると思います。

これについても、Apple が公表している約45分でバッテリーを0から80%まで充電」「100%までの充電に約75分」という表記で説明できます。しかし、そこに「体感できるほどの差があるのか?」というのは気になる点だと思います。

実際、何度か充電を重ねていますが「明らかに速くなった」と感じています。ちょっと作業をするために外して充電器に置いておく、睡眠トラッキングをして朝に充電する。このような僅かな充電時間しか確保できない場合、特にその差を発揮し、Apple Watch Series 5 と比較して体感5%〜15%はバッテリー残量が多いように感じます。

まぁ、もっとも、こんな検証をしなくとも、訴訟大国アメリカの企業が何かと煩い Lightning が嫌いな EU でも販売する製品のスペックを過大に宣伝することはないでしょうが。

・総評

「Apple Watch にも USB-C 充電器が必要になったのかよ。ダル。以前の充電器で良いか。」

となっている Apple Watch Series 7 ユーザーの方は本稿執筆時点では少ない(供給量不足&アーリーアダプターな方の所有が大半なので)とは思いますが、使っていないという方はこの機能は絶対に使うべき機能だと思います。USB-C 充電器も¥2,000程度で入手できるようになっていますし、充電時間の短縮は想像以上の恩恵を被ることができます。

と、Apple Watch Series 7 の充電周りについて特化した記事を書きましたが、あくまで本記事は Apple Watch Series 7 レビュー記事の番外編ですので、Apple Watch Series 7 のレビュー記事も合わせてご覧いただければと思います。

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